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【現地レポ】木梨憲武展が名古屋で開幕!作品に触れる・全作品撮影OK、会場の見どころを写真で紹介【名古屋・松坂屋美術館】

タレントの木梨憲武さんの全国巡回展「『木梨憲武展-TOUCH』SERENDIPITY-意味ある偶然」が、2026年10月17日(土)、名古屋・栄の松坂屋美術館(松坂屋名古屋店 南館7階)で開幕しました。会期は11月23日(月・祝)までです。

「『木梨憲武展-TOUCH』SERENDIPITY-意味ある偶然」は、見るだけの展覧会ではありません。絵に手で触れてよい作品もあり、全作品の写真撮影もでき、SNSへのアップもOKです。

この記事では、会場にどんな展示があったのか、実際に見て何を感じたのかなど、見どころを写真と一緒に紹介します。

色とりどりの絵の具を重ねて描いた大きな木の作品と、その両側に並ぶ小さな作品(木梨憲武展 名古屋会場)

会場は松坂屋名古屋店 南館7階。全作品が撮影OK

会場の松坂屋美術館は、松坂屋名古屋店 南館の7階にあります。地下鉄名城線「矢場町」駅の5番出口から南館に入り、エレベーターで上がると、すぐに入口です。

展示室は壁が白く、天井が高い空間です。カラフルな作品が壁一面に並び、入った瞬間から色の多さに目を引かれます。作品は「FLOWER」「OUCHI」「REACH OUT」「旅」「FRIENDS」「AI戻し」「TOUCH」といったシリーズごとにまとまっていて、各コーナーの入口にはシリーズの説明パネルがあります。

作品はすべて写真撮影ができます。ただし、動画・フラッシュ・三脚・自撮り棒は使えず、グッズ売り場も撮影できません。

白い壁と高い天井の松坂屋美術館の展示室に木梨憲武さんの作品が並ぶ様子
松坂屋美術館の展示室。壁一面に作品が並びます

入口近くには、木梨さんの年譜のパネルもあります。1994年の初個展から2027年までの展覧会の歴史が並び、パネルの上には手書きの書き込みが加えられていました。

木梨憲武さんの個展の年譜パネルに手書きの書き込みが加えられている様子
年譜のパネルには手書きの書き込みも

「OUCHI」行ってみたい街、住んでみたい家

「OUCHI」は、行ってみたい街や住んでみたい家を、平面と立体で表現したシリーズです。ニューヨークやロンドンの個展で発表されました。

大きなキャンバスには、色とりどりの建物がひしめくように描かれています。近くで見ると、窓の一つひとつに明かりがともっているように見え、そこに暮らす人を想像したくなります。

色とりどりの家がひしめくように描かれた木梨憲武さんの「OUCHI」シリーズの作品と説明パネル
「OUCHI」シリーズの作品。色とりどりの家がひしめきます

立体の作品も並びます。流木を切って色を塗った小さな家が台の上にずらりと置かれ、赤い屋根の大きな家もありました。絵の中の街が、そのまま飛び出してきたような展示です。

木で作った色とりどりの小さな家と赤い屋根の大きな家が並ぶ木梨憲武さんの立体作品
木で作った小さな家が台の上にずらり。「OUCHI」の立体作品

代表作「REACH OUT」手のひらが円形の作品やガラスに

「REACH OUT」は木梨さんの代表作です。「手を差し伸べること、人々と触れあうこと」を意味する言葉で、仲間や友人とのつながりや助け合いのメッセージが込められています。

会場には、油性ペン、アクリル絵の具、刺しゅう、ガラスと、さまざまな技法で表現された手のひらの作品が並びます。大きな円形のキャンバスに手を描いた作品が3点並ぶコーナーは、この展覧会で特に目を引く場所でした。

手のひらを描いた3点の大きな円形の作品と、手前のガラス作品が並ぶ木梨憲武展の「REACH OUT」コーナー
円形の作品が3点並ぶ「REACH OUT」のコーナー

ガラスで作った手の作品は、赤、青、緑、黄色と色がさまざまで、光を受けて透けて見えます。小さな手が何本も並ぶ姿は、まるで手を振っているようです。

赤・青・緑・黄色など色とりどりのガラスで作った手の作品が並ぶ木梨憲武さんの「REACH OUT」
色とりどりのガラスで作った手の作品
刺しゅうとビーズで手のひらを表現した木梨憲武さんの「REACH OUT」の作品
刺しゅうとビーズで表現した手のひら

「旅」と「Mt. FUJI」世界の風景と赤い富士山

「旅」のシリーズでは、旅先で出会った風景が、現地で手に入れた段ボールや紙に描かれています。個展やプライベート、番組のロケで訪れた、世界のあちこちの風景です。

中でも「セーヌ川」は、下描きをせず油性ペンで一発勝負で描いた作品です。会場には、ペンの細かな線だけで描いた白黒の街並みと、エッフェル塔と橋を色鮮やかに描いたパリの作品が並んでいて、絵の巧さに驚きます。

エッフェル塔と橋、川を色鮮やかに描いた木梨憲武さんの「旅」シリーズのパリの作品
「旅」のコーナーに並ぶパリの風景

「Mt. FUJI」のシリーズでは、赤やピンク、緑の富士山が並びます。子どもたちの自由な発想から着想を得た作品群で、真っ赤なキャンバスに「Mount FUJI 3776m」と書かれた作品は、遠くからでも目に飛び込んできます。

真っ赤なキャンバスに富士山と「Mount FUJI 3776m」の文字を描いた木梨憲武さんの作品
真っ赤な富士山。「Mt. FUJI」のシリーズ

「FRIENDS」壁一面のフェアリーズと新作「イチリンザシファミリー」

「FRIENDS」は、とりや虫、妖精(フェアリー)など、さまざまな生き物を描いたシリーズです。段ボールなど身近な素材で作った「フェアリーズ」には、一体ずつ名前が付いています。

段ボールを切って貼ったフェアリーズが、一面に何百と並ぶコーナーは圧巻です。一体ずつ金色の文字で名前が書き込まれていて、顔も形もすべて違います。奥には色とりどりのフェアリーズの壁も続き、ついつい見入ってしまいます。

黒い壁一面に段ボールで作ったフェアリーズが並ぶ木梨憲武展の「FRIENDS」コーナー
段ボールで作ったフェアリーズが並ぶ壁

絵の具が飛び散ったキャンバスの上に、ミニカーが埋め込まれた作品もあります。子どものころの遊び場をそのまま作品にしたようで、子どもの頃、ミニカーで遊んだ人にはとくに刺さりそうです。

カラフルな絵の具の上にミニカーをたくさん埋め込んだ木梨憲武さんの作品
絵の具の上にミニカーを埋め込んだ作品

新作の「イチリンザシファミリー」は、木梨さんがマチュピチュで出会った水差しの形から着想を得た作品群です。金色の額に入った作品には、一体ずつ名前の付いたカラフルなキャラクターたちが並びます。

金色の額に入ったカラフルなキャラクターを描いた木梨憲武さんの新作「イチリンザシファミリー」
新作「イチリンザシファミリー」の作品群

「AI戻し」AIが描いた木梨作品に、本人が手を加える

「AI戻し」は、この展覧会ならではの試みです。AIが木梨さんの作品を学習して描いた絵に、木梨さん本人がさらに手を加え、自分の作品に「戻す」というシリーズです。

AIがとらえた木梨さんの作風と、実際の作風に、どんな違いがあるのか。見比べながら見ると、木梨さんらしさがどこにあるのかが分かってきます。

AIが描いた絵に木梨憲武さんが手を加えた「AI戻し」シリーズの作品と説明パネル
「AI戻し」のコーナー

「TOUCH」絵に手で触れられる展示

展覧会のタイトルにもなっている「TOUCH」は、展示の最後のブロックにあります。視覚だけでなく触覚でも作品を楽しむ「触れるアート」で、2023年に東京で開かれた企画展『GOKAN ~5感~ 木梨憲武』から続く試みです。

「TOUCH OK やさしくさわってね」のマークが付いた作品は、実際に手で触れられます。立体のオブジェに触れる展示は見たことがありましたが、絵画に触れられる展示は初めてでした。

「TOUCH OK やさしくさわってね」のマークと、絵の具を厚く盛り上げた木梨憲武さんの触れる作品
「TOUCH OK」のマークが付いた作品は触れられます

絵の具が厚く盛り上がったハートの作品に触れると、うねるような絵の具の手触りが伝わってきます。目で見ているだけでは分からない、筆の勢いを手で感じられる展示です。

赤い絵の具を厚く盛り上げてハートを描いた木梨憲武さんの触れる作品と「TOUCH OK」のマーク
絵の具を厚く盛り上げたハートの作品。手で触れられます
赤い手の形のオブジェが中央に置かれ、壁にカラフルな作品が並ぶ木梨憲武展の「TOUCH」のコーナー
「TOUCH」のコーナー。中央には赤い手のオブジェ

このコーナーには、滋賀県甲賀市の障がい者施設「やまなみ工房」のアーティストと共同制作した作品も並びます。2025年の紙にペンで描いた共作「NORINARU 孫待ち 2025現在」など、ほかの作家との共作も展示されています。きっかけは、木梨さんが営む自転車店「木梨サイクル」に届いた一冊の作品集でした。送り主は、やまなみ工房の施設長・山下完和さん。木梨さんは感動のまま連絡を取り、アーティストたちに会いに現地を訪れたそうです。

カラフルな格子模様で2つの顔を描いた木梨憲武さんと田村拓也さんの共作「孫待ち 2025現在」
「NORINARU 孫待ち 2025現在」NORITAKE×田村拓也 2025年 紙、ペン

若槻千夏さんとの共作や落書きの壁も

音声ガイドを担当する若槻千夏さんとの共作もあります。「既読×きどく~」と題した2025年のクレヨン画で、若槻さんのキャラクター「クマタン」と木梨さんのキャラクターが手をつないでいます。

木梨憲武さんと若槻千夏さんの共作「既読×きどく~」。クマタンとキャラクターがクレヨンで描かれている
「既読×きどく~」NORITAKE×若槻千夏 2025年 紙、クレヨン

手書きの言葉が書き込まれたコーナーもあります。「今日もいい事おきるどー!」「オコラナイ。オコラナイ。」「タマゴゆでヨー」など、日常のひと言がびっしり。あちこちに木梨さんが顔を出しています。

壁一面に手書きの言葉と木梨憲武さんの似顔絵がびっしり書き込まれた展示
手書きの言葉がびっしり

音声ガイドは木梨さんと若槻千夏さんのトーク。借りるのがおすすめ

作品を見るだけでも楽しめますが、おすすめは音声ガイドを借りて回ることです。木梨さんと若槻千夏さんの2人が、一つひとつの作品をどんな思いで描いたのか、何を感じて描いたのかを、軽快なトークで分かりやすく話してくれます。

ガイド機のレンタルは1台650円(税込)で、1人1台、支払いは現金のみです。所要時間は約45分。入口近くのカウンターで借りられます。

木梨憲武さんと若槻千夏さんの音声ガイドの案内板。ガイド機レンタル650円・約45分
音声ガイドの案内板。レンタルは650円、約45分

グッズショップは会場を出てすぐ。チケットがないと入れない

展示を見終わって会場を出ると、すぐの場所にグッズショップがあります。木梨さんの作品をあしらった傘やエプロン、タオルが入口に飾られ、店内にはポストカードやキーホルダー、ノートなどが並んでいました。

木梨憲武展のグッズショップ入口に飾られた作品柄の傘、エプロン、タオル
グッズショップの入口に飾られた傘やエプロン

注意したいのは、グッズショップは展覧会のチケットがないと入れないことです。グッズだけを買いに来ることはできません。利用できるのは入場した当日だけなので、気になる商品は展示を見たその足で買うのがおすすめです。

行ってみた感想。何かを表現したくなる展覧会

会場を一周して感じたのは、「日常で感じたこと」がそのままアートになっていることです。行ってみたい街、旅先の風景、身近な生き物、友人との思い出。特別なものではなく、日常の感覚が、予想を超える表現で描かれています。

見終わったあと、自分も何かを表現したい、という思いが湧いてきました。木梨憲武さんのファンだけでなく、心を動かしたい、何かを表現したいと思っている人にこそ、おすすめしたい展覧会です。

写真を自由に撮れて、触れる作品もあるので、会場で楽しんで、家に帰ってからも楽しんで、SNSに上げてまた楽しめます。ぜひ、会場まで足を運んでみてください。

会場の壁には、内覧会当日の10月16日の日付が入った木梨さんの手書きのメッセージがありました。「愛知・名古屋!! みなさんありがとー!! この先も書きつづけまーす。PEACE & LOVE!」。この言葉も、ぜひ会場で探してみてください。

「愛知・名古屋!! みなさんありがとー!! この先も書きつづけまーす」と書かれた木梨憲武さんの手書きメッセージ(2026年10月16日)
会場の壁に書かれた木梨さんの手書きメッセージ

木梨憲武展 名古屋会場の開催情報

項目内容
名称「木梨憲武展-TOUCH」SERENDIPITY-意味ある偶然
会期2026年10月17日(土)~11月23日(月・祝)※会期中無休
時間10:00~18:00(入館は17:30まで)
会場松坂屋美術館(松坂屋名古屋店 南館7階)
住所名古屋市中区栄3-16-1
アクセス地下鉄名城線「矢場町」駅5番出口から南館へ
地図Googleマップで見る
入場料当日券:一般1,800円、中高生1,200円、小学生800円、未就学児無料
音声ガイドガイド機レンタル650円(税込)・1人1台・現金のみ・約45分
撮影作品の写真撮影・SNS投稿可(動画・フラッシュ・三脚・自撮り棒・グッズ売り場の撮影は不可)
グッズショップ展覧会に入場した人だけ、入場当日に利用可
主催松坂屋美術館、東海テレビ放送、ラン
公式サイト木梨憲武展 公式サイト(愛知会場)

よくある質問(FAQ)

  • 木梨憲武展の名古屋会場で、作品に触れることはできる?

    できます。「TOUCH OK やさしくさわってね」のマークが付いた作品は、手で触れて鑑賞できます。絵の具を厚く盛り上げた絵画や立体のオブジェが対象で、マークのない作品には触れられません。

  • 会場で写真は撮れる?

    作品はすべて写真撮影ができ、SNSへの投稿もできます。動画撮影、フラッシュ、三脚・自撮り棒の使用、グッズ売り場の撮影はできません。

  • 音声ガイドは借りたほうがいい?

    おすすめです。木梨憲武さんと若槻千夏さんのトークで、作品ごとの制作の思いや創作秘話を聞きながら回れます。ガイド機のレンタルは650円(税込)、1人1台、現金のみで、所要時間は約45分です。

  • グッズだけ買いに行くことはできる?

    できません。グッズショップは会場を出てすぐの場所にありますが、展覧会に入場した人だけが入場当日に利用できます。

  • 見て回るのにどのくらい時間がかかる?

    音声ガイドの所要時間が約45分なので、ガイドを聞きながら写真を撮って回ると1時間前後が目安です。触れる作品やグッズショップも楽しむなら、余裕を持って訪れるのがおすすめです。

※掲載情報は2026年10月16日の内覧会で確認した内容です。展示内容や販売状況は変わる場合があるため、お出かけの前に公式サイトで最新の情報を確認してください。※作品はすべて ©NORITAKE KINASHI。写真は内覧会で撮影したものです。

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