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【速報】名古屋市・矢田川の「氾濫特別警報」と緊急安全確保・避難指示は全16区で継続中|天白川・新川・日光川は警報解除、雨は弱まるも9日朝まで警戒【9月8日20時15分時点】

2026年9月8日(火)20時15分時点、名古屋市が発令した警戒レベル5「緊急安全確保」(矢田川・植田川・香流川の流域)と、警戒レベル4「避難指示」(天白川・扇川・新川・堀川・新堀川・山崎川など12河川の流域と千種区・守山区の土砂災害警戒区域)は、いずれも解除されていません。対象学区は市内16区すべてに及びます。気象庁の矢田川の「氾濫特別警報」(レベル5相当)も継続中で、19時41分の解説情報は「河川の氾濫が発生しているおそれがあり、命の危険が迫っている」としています。一方、天白川・新川・日光川の氾濫警報は水位低下で解除され、名古屋市周辺の雨は峠を越えつつあります。ただし9日未明から明け方は土砂災害警報の可能性が「高」で、矢田川・庄内川の水位が下がるのは夜遅くの見込みです。

名古屋市災害対策本部によると、大雨の影響で公共交通機関が運行を停止しており、帰宅が難しい人のために名古屋駅・金山駅・伏見駅・栄駅周辺に「退避施設」(24時間まで滞在可)が開設されています(18時16分配信)。無理に帰宅せず、職場や退避施設に留まる判断を。

背景には記録的な雨があります。16時28分に愛知県西部で線状降水帯が発生し、小牧市で1時間に102ミリ、名古屋市・瀬戸市・春日井市・尾張旭市・犬山市・長久手市でもそれぞれ1時間に約100ミリの記録的短時間大雨を観測。気象庁は尾張地方の広い範囲に大雨危険警報・土砂災害危険警報(警戒レベル4相当)を発表しています。

更新履歴
  • 20時15分更新:名古屋市の避難情報に新たな発令・解除なし(緊急安全確保3河川・避難指示12河川+土砂災害はすべて継続)。気象庁は天白川の氾濫注意報を解除(20時)、新川(18時50分)・日光川(19時10分)の氾濫警報も解除して注意報に。矢田川・庄内川の氾濫特別警報は継続。名古屋市千種区の1時間降水量が観測史上最大、24時間降水量218ミリ(19時)。春日井・犬山・日進・長久手などの大雨危険警報は注意報に引き下げ(土砂災害危険警報は継続)。
  • 19時00分更新:庄内川本流の志段味観測所が氾濫危険水位に到達(レベル4相当、18時30分)。天白川は水位が下がり「氾濫警報」(レベル3相当)に引き下げ(18時40分)。名古屋市の避難情報は18時10分の天白川以降、新たな発令・解除なし。早期注意情報(19時)では9日未明も土砂災害警報の可能性「高」。
  • 18時30分更新:矢田川が氾濫発生水位に到達、庄内川に「氾濫特別警報」(18時20分)。矢田川・植田川流域に緊急安全確保(17時55分)。天白川(18時10分)、扇川・大山川・蟹江川(17時25分)に避難指示。天白川に氾濫危険警報(18時)。公共交通機関が停止し、名古屋駅・金山・伏見・栄に退避施設を開設(18時16分)。
  • 17時30分更新:香流川流域に警戒レベル5「緊急安全確保」(17時15分)。矢田川・新川に避難指示(17時25分)。堀川・新堀川、植田川、隅除川、新地蔵川をレベル3からレベル4「避難指示」に引き上げ(17時)。千種区・守山区の土砂災害警戒区域にも避難指示(17時05分)。瀬戸・春日井・尾張旭・犬山・長久手で1時間約100ミリ。庄内川に氾濫警報。
  • 16時50分:初版公開。山崎川・八田川・守山川・天神川の避難指示、線状降水帯の発生を掲載。

ちょうど帰宅時間帯と重なる、非常に危険な状況です。この記事では、名古屋市の避難情報と対象学区、気象庁の発表状況、市町村別の警戒レベル、今後の見通し、今すぐ取るべき行動、公式の確認先を一気にまとめました。状況は刻々と変わるため、必ず記事末尾の公式リンクで最新情報を確認してください。

この記事でわかること
  • 名古屋市が発令中の緊急安全確保・避難指示と、その対象学区(20時15分時点)
  • 公共交通機関の停止と、帰宅困難者向け退避施設の場所
  • 名古屋市・愛知県で今発表されている防災気象情報
  • 市町村別の警戒レベル(どこがレベル4相当なのか)
  • 「危険警報」「線状降水帯」「氾濫警報」の意味と、レベルごとに取るべき行動
  • 9日〜10日にかけての雨の見通し
  • 名古屋市民が使うべき公式の確認先(気象庁・名古屋市・交通)

【最重要】名古屋市が発令中の避難情報と対象学区(20時15分時点)

名古屋市は8日15時06分の大雨警報発表を受けて災害警戒本部(その後、災害対策本部)を設置し、16時10分以降、河川ごとに避難情報を順次発令・引き上げています。名古屋市の住民向け情報配信(8日18時43分配信分まで)をもとに整理しました。20時15分時点で、18時10分の天白川への避難指示以降、新たな発令も解除もありません。気象庁の河川警報が一部解除されても、名古屋市の避難情報は市が解除を配信するまで有効です。「学区」は小学校区です。自分の学区や浸水想定は、なごやハザードマップ(名古屋市公式)や名古屋市防災アプリで確認できます。

警戒レベル5「緊急安全確保」=直ちに命を守る行動を(3河川)

発令時刻河川対象学区
17時55分矢田川千種区:上野
東区:山吹、旭丘、明倫、矢田、砂田橋
北区:六郷、六郷北、飯田、宮前、名北、辻、杉村、大杉、清水、金城、東志賀、城北、光城、川中
西区:那古野、幅下、江西、城西、榎、南押切、栄生、枇杷島、児玉、上名古屋、庄内、稲生
中村区:全学区
中区:名城
熱田区:千年、船方、野立、大宝
中川区:広見、露橋、八熊、八幡、愛知、篠原、常磐、昭和橋、玉川、野田、荒子、中島、西中島、正色、五反田、長須賀
港区:中川、東海、成章、大手、港西、稲永、野跡、小碓、正保、明徳、当知、西築地、港楽、高木、神宮寺
守山区:苗代、守山、西城、二城、白沢、廿軒家、鳥羽見、瀬古
17時55分植田川瑞穂区:高田、堀田、穂波、井戸田、瑞穂、豊岡、中根、弥富
港区:東築地
南区:明治、伝馬、豊田、道徳、桜、菊住、春日野、笠寺、星崎、笠東、大生、宝、宝南、白水、千鳥、柴田
名東区:西山、名東、高針、前山、牧の原
天白区:植田、植田南、植田北、大坪、八事東、表山
17時15分香流川(かなれがわ)千種区:富士見台、宮根、千代田橋
守山区:森孝西、森孝東
名東区:香流、豊が丘、引山

名古屋市はいずれも「雨により水位が上昇し、浸水が発生している恐れがある」として警戒レベル5を発令しました。行動要請は「危険な場所にいる方は、自宅や近くの建物で少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、直ちに安全を確保してください」です。レベル5はすでに災害が起きているか、いつ起きてもおかしくない段階です。避難所へ移動するために外に出るのはかえって危険な場合があります。今いる建物の2階以上へ移ってください。

矢田川については、気象庁と庄内川河川事務所も18時20分に「矢田川の瀬古基準観測所で氾濫発生水位に到達し、既に氾濫が発生している可能性がある」として警戒レベル5相当の「氾濫特別警報」を発表しています(詳細は次の章)。

警戒レベル4「避難指示」(河川氾濫・12河川)=危険な場所から全員避難

発令時刻河川対象学区
18時10分天白川瑞穂区:高田、堀田、穂波、井戸田、瑞穂、豊岡、中根、弥富
港区:東築地
南区:明治、伝馬、豊田、道徳、呼続、大磯、桜、菊住、春日野、笠寺、星崎、笠東、大生、宝、宝南、白水、千鳥、柴田
緑区:鳴海、片平、浦里、緑、平子、長根台、大高、大高南、大高北
名東区:西山、名東、高針、前山、牧の原
天白区:平針、平針北、原、植田、植田南、植田北、植田東、大坪、八事東、表山、天白、山根、野並
17時25分扇川緑区:鳴海、相原、旭出、片平、浦里、緑、平子、鳴海東部、小坂、大清水、徳重、熊の前、東丘、長根台、有松、大高、大高南、大高北
17時25分大山川北区:味鋺、楠、楠西
17時25分蟹江川中川区:戸田、赤星、明正
港区:西福田
17時25分新川北区:味鋺、西味鋺、楠、如意、楠西
西区:山田、平田、比良、大野木、浮野、比良西、中小田井
中川区:正色、五反田、戸田、春田、豊治、長須賀、西前田、万場、千音寺、赤星、明正
港区:南陽、西福田、福田、福春
17時00分
(レベル3から引き上げ)
堀川・新堀川北区:飯田、名北、辻、杉村、大杉、清水、金城、東志賀、城北、光城
西区:那古野、幅下、江西、城西、榎、南押切、栄生、枇杷島、児玉、上名古屋、庄内、稲生
中村区:日比津、諏訪、中村、豊臣、本陣、則武、亀島、新明、六反、牧野、米野、日吉、千成、柳、岩塚
中区:名城、御園、栄、老松、大須、松原、橘、平和、正木
昭和区:鶴舞、村雲、白金
瑞穂区:御剱、高田、堀田、穂波、井戸田
熱田区:全学区
中川区:広見、露橋、八熊、八幡、愛知、常磐、篠原、昭和橋、玉川
港区:東築地、中川、東海、西築地、港楽
南区:明治、伝馬、豊田、道徳
17時00分
(レベル3から引き上げ)
隅除川守山区:大森、大森北、小幡、苗代、守山、廿軒家
17時00分
(レベル3から引き上げ)
新地蔵川北区:味鋺、西味鋺、楠、楠西
16時45分山崎川千種区:田代、見付
昭和区:八事、広路、川原、松栄、白金
瑞穂区:全学区
港区:東築地
南区:明治、伝馬、豊田、道徳、呼続、大磯、桜、菊住、春日野、笠寺、笠東、大生、宝、宝南
16時45分八田川北区:味鋺、西味鋺、如意、楠、楠西
16時23分守山川守山区:苗代、守山、廿軒家
16時23分天神川守山区:大森、大森北

警戒レベル4「避難指示」(土砂災害)

発令時刻理由対象学区
17時05分土砂災害発生のおそれ千種区:上野、高見、田代、東山、見付、星ケ丘、自由ケ丘、富士見台
守山区:大森、守山、西城、白沢、小幡北、大森北、鳥羽見、志段味西、本地丘、志段味東、吉根、下志段味、上志段味

土砂災害の避難指示は「土砂災害警戒区域などの危険地域やその付近にいる方」が対象です。崖や急斜面の近くにいる場合は、斜面から離れた安全な場所か、建物の斜面と反対側の2階以上へ移ってください。

河川氾濫の避難指示に対する名古屋市の行動要請は「近くの安全な場所や屋内の高いところに避難するなど、速やかに危険な場所から避難してください」です。避難所に行くことだけが避難ではありません。すでに周囲が冠水している場合は、無理に外へ出ず建物の2階以上へ移ってください。

警戒レベル3「高齢者等避難」

発令時刻河川対象学区
16時10分水場川西区:平田、浮野(17時25分に新川の避難指示の対象にもなっています)

18時10分の天白川への避難指示で緑区も対象に入り、避難指示・緊急安全確保の対象学区は市内16区すべてになりました。中村区・瑞穂区・熱田区は全学区が対象です。名古屋市の発令は16時10分からの2時間で30件を超えています。19時時点では発令のペースは落ち着いていますが、解除はまだ1件も出ていません

最新の発令状況は名古屋市住民向け情報配信(バックナンバー)名古屋市防災の公式Xで確認できます。

公共交通機関が停止。名古屋駅・金山・伏見・栄に「退避施設」を開設

名古屋市災害対策本部は18時16分、「大雨の影響で公共交通機関が運行を停止しております。帰宅が難しい方のため、24時間の滞在を限度に「退避施設」が開設されております」と、名古屋駅・金山駅・伏見駅・栄駅周辺にいる人に向けて配信しました。退避施設の場所と開設状況は、名古屋市 帰宅困難者支援サイトのWebマップで確認できます。名古屋市防災アプリでも「退避施設」「徒歩帰宅支援ステーション」の位置が分かります。

  • 職場や学校にいる人は、そこに留まるのが最も安全。市内の主要河川に緊急安全確保・避難指示が出ている今、徒歩や車での帰宅は勧められません。
  • 駅周辺で行き場がない人は退避施設へ。ホテルのロビーや宴会場など、施設側が指定した場所が滞在場所です(客室は通常料金)。運営は施設の善意によるものなので、指示に従って協力を。
  • 運転再開を待つ間も地下街には長居しない。浸水が始まると地上への脱出が難しくなります。

【20時時点】気象庁が愛知県に発表中の防災気象情報

気象庁の「愛知県の防災情報」ページで発表されている情報を、発表時刻順に整理しました(すべて2026年9月8日)。

発表時刻情報内容
16時06分線状降水帯半日前予測(第2号)愛知県で8日夕方から9日夕方にかけて線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性
16時07分竜巻注意情報(第2号)愛知県内で竜巻などの激しい突風が発生しやすい状況(16時57分に第3号)
16時20分記録的短時間大雨(第1号)16時10分、小牧市野口で1時間に102ミリ
16時20分指定河川洪水予報日光川に「氾濫警報」(警戒レベル3相当)
16時20分警報・注意報の更新名古屋市に大雨危険警報・土砂災害危険警報(レベル4相当)
16時28分線状降水帯発生(第1号)愛知県西部で線状降水帯が発生。「命に危険が及ぶ災害発生の危険度が急激に高まっています」
16時30分記録的短時間大雨(第2号)16時20分、名古屋市付近で1時間に約100ミリ
16時40分記録的短時間大雨(第3号)16時30分、瀬戸市・春日井市・尾張旭市付近でそれぞれ1時間に約100ミリ
16時50分記録的短時間大雨(第4号)16時30分、犬山市付近で1時間に約100ミリ
17時04分愛知県気象解説情報(大雨・落雷・突風)「線状降水帯による猛烈な雨や非常に激しい雨が続いています」。9日夕方にかけて線状降水帯が再発生する可能性。低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、土砂災害に厳重警戒
17時09分記録的短時間大雨(第5号)17時00分、長久手市付近で1時間に約100ミリ
17時20分指定河川洪水予報庄内川にも「氾濫警報」(レベル3相当)。天白川・新川は氾濫注意報(レベル2相当)
17時53分竜巻注意情報(第4号)引き続き竜巻などの激しい突風に注意
18時00分指定河川洪水予報天白川に「氾濫危険警報」(レベル4相当)。天白川基準観測所(名古屋市)で17時40分に氾濫危険水位(6.50m)を超える6.53m。新川は「氾濫警報」(レベル3相当)に引き上げ
18時20分指定河川洪水予報庄内川に「氾濫特別警報」(レベル5相当)。矢田川の瀬古基準観測所(名古屋市守山区)が18時に氾濫発生水位(6.11m)を超える6.29m。「矢田川では既に氾濫が発生している可能性があり、名古屋市では浸水しているおそれ」。庄内川本流の志段味観測所もレベル3相当で、今後氾濫危険水位に達する見込み
18時30分指定河川洪水予報(庄内川 第5号)庄内川本流の志段味基準観測所(守山区)が18時10分に氾濫危険水位(6.40m)に到達し、レベル4相当に。「堤防決壊等による氾濫のおそれがあり、名古屋市、瀬戸市、春日井市、小牧市、清須市、あま市、豊山町、北名古屋市では浸水するおそれ」。矢田川の瀬古観測所は引き続きレベル5相当
18時40分指定河川洪水予報(天白川 第4号)天白川は18時20分に6.36mまで下がり、「氾濫警報」(レベル3相当)に引き下げ。19時20分に5.39m、20時20分に3.89mまで下がる予測
18時50分指定河川洪水予報(新川)新川の「氾濫警報」を解除し、氾濫注意報(レベル2相当)に
19時00分早期注意情報西部は10日昼前まで大雨・土砂災害警報の可能性「高」。土砂災害は9日未明(0〜6時)も「高」に引き上げ
19時10分指定河川洪水予報(日光川)日光川の「氾濫警報」を解除し、氾濫注意報(レベル2相当)に
19時41分愛知県気象解説情報(大雨・氾濫・落雷 第14号)矢田川の氾濫特別警報は継続。「河川の氾濫が発生しているおそれ。命の危険が迫っているため直ちに身の安全を確保」。氾濫のおそれのある区間は名古屋市。名古屋市千種区の1時間降水量は観測史上最大、24時間降水量は218.0ミリ(19時現在)
20時00分指定河川洪水予報(天白川)天白川の氾濫注意報を解除。天白川の洪水予報はすべて解除
20時00分警報・注意報の更新春日井市・犬山市・日進市・長久手市・豊山町などの大雨危険警報を注意報に引き下げ(土砂災害危険警報は継続)。名古屋市は大雨・土砂災害とも危険警報(レベル4相当)が継続

庄内川の洪水予報(第5号、18時30分)では、矢田川の瀬古観測所の水位は18時10分に6.35m(氾濫発生水位6.11m)で、19時10分に6.38m、20時10分に6.37mと高止まりし、21時10分に5.90mへ下がる予測です。氾濫危険水位(5.50m)を下回るのは23時頃の見込みで、矢田川沿いの危険は夜遅くまで続きます。庄内川本流の志段味観測所も18時10分に6.40mと氾濫危険水位ちょうどに達し、19時10分に6.50mでピーク、21時10分に5.58mへ下がる予測です。流域の雨は「今後次第に弱まる」とされていますが、上流で降った雨が時間差で流れ込むため、水位はすぐには下がりません。名古屋・小牧・瀬戸・春日井・尾張旭・犬山・長久手と、尾張東部の広い範囲で1時間に約100ミリの雨が観測されました。1時間に100ミリ前後の雨は、気象庁の表現で「猛烈な雨」。息苦しくなるような圧迫感があり、視界がきかず、車の運転は危険な状態です。このクラスの雨が線状降水帯として同じ場所に降り続くと、短時間で道路冠水や中小河川の氾濫、土砂災害が発生します。

市町村別の警戒レベル(愛知県西部・20時00分更新)

気象庁の市町村別発表状況から、警戒レベル4相当・レベル3相当が出ている市町村を抜き出しました。雷注意報は愛知県のほぼ全市町村に出ています。

警戒レベル4相当(危険警報)が出ている市町村

情報市町村
氾濫特別警報(レベル5・庄内川/矢田川)名古屋市、瀬戸市、春日井市、小牧市、一宮市、稲沢市、清須市、北名古屋市、あま市、豊山町、大治町、蟹江町
大雨危険警報(レベル4)名古屋市、瀬戸市、小牧市、尾張旭市、一宮市、稲沢市、岩倉市、清須市、北名古屋市、あま市、大治町、蟹江町
土砂災害危険警報(レベル4)名古屋市、瀬戸市、春日井市、犬山市、小牧市、尾張旭市、日進市、長久手市

警戒レベル3相当(警報)が出ている市町村

情報市町村
大雨警報(レベル3)津島市、愛西市、豊田市西部
氾濫注意報(レベル2・日光川/新川)津島市、愛西市、弥富市、飛島村(日光川は19時10分に氾濫警報を解除)

20時の更新で、春日井市・犬山市・日進市・長久手市・豊山町・豊明市・東郷町・江南市・大口町・扶桑町・弥富市・東海市・大府市・知多市の大雨警報・危険警報が注意報(レベル2)に下がり、日光川流域の氾濫警報も解除されました。ただし名古屋市を含む尾張東部の土砂災害危険警報(レベル4相当)と、庄内川・矢田川の氾濫特別警報(レベル5相当)は続いています。雨が弱まっても地盤は緩んだままで、9日未明から明け方は土砂災害警報の可能性「高」です。

「危険警報」「線状降水帯」「氾濫警報」とは?レベル別に取るべき行動

気象庁の防災気象情報は、2026年の出水期から名称が「警戒レベル」と直結する形に整理されました。今回出ている情報の意味と、それぞれの段階で取るべき行動をまとめます。

警戒レベル気象庁の情報取るべき行動
レベル5特別警報/氾濫特別警報(自治体は「緊急安全確保」)すでに災害が発生・切迫。命を守る最善の行動を。外に出るのが危険なら、今いる建物の高い場所へ
レベル4危険警報(大雨危険警報・土砂災害危険警報)/氾濫危険警報危険な場所から全員避難(自治体の「避難指示」に相当)
レベル3警報(大雨警報・洪水警報など)/氾濫警報高齢者・障がいのある方・乳幼児連れなどは避難開始。それ以外の人も避難の準備を
レベル2注意報ハザードマップで避難先・避難経路を確認

今、名古屋市民がすべきこと(レベル4相当)

  • 川沿い・崖のそば・浸水想定区域に住んでいる人は、危険な場所から離れる。まだ移動できる状況なら安全な親戚・知人宅や、名古屋市が開設した避難所へ。
  • 外が危険なら無理に出ない。すでに道路が冠水している場合は、建物の2階以上・崖から離れた部屋へ移る「垂直避難」を優先する。
  • 地下街・地下鉄駅・アンダーパス・地下駐車場には近づかない。名古屋駅・栄の地下街は広いぶん、浸水すると出口を見失いやすい。
  • 車での移動は避ける。アンダーパスは短時間で水没し、水深30cm程度でもドアが開かなくなる。用水路・側溝との境目も見えない。
  • 雷・竜巻にも注意。竜巻注意情報が出ている。空が急に暗くなる、冷たい風が吹く、雷鳴が聞こえたら頑丈な建物の中へ。
  • スマホは充電し、モバイルバッテリーを手元に。名古屋市防災アプリ・気象庁キキクルの通知をオンにする。

なお、気象庁が出す「警戒レベル4相当」は気象状況から見た危険度で、実際の「避難指示」「緊急安全確保」は名古屋市が河川流域・学区ごとに発令します。名古屋市はすでに矢田川・植田川・香流川で緊急安全確保、12河川と土砂災害警戒区域で避難指示を発令済みです(対象学区は記事前半の表)。避難所の開設状況は、名古屋市公式サイト・防災アプリ・防災X(旧Twitter)で確認してください(リンクは記事後半)。

今後の見通し:雨のピークは今夜〜9日朝、10日まで大雨のおそれ

名古屋地方気象台の解説情報(8日19時41分発表)によると、前線が本州の南岸に停滞し、そこへ台風第24号から変わった熱帯低気圧が四国の南を北上。暖かく湿った空気が流れ込んで前線の活動が活発になっています。前線は10日にかけて停滞する見込みで、愛知県では大気の非常に不安定な状態が続きます。8日19時現在の24時間降水量は名古屋市千種区で218.0ミリ、蟹江町で138.5ミリ、愛西市江西町で117.0ミリ。降り始め(3日8時)からは名古屋市千種区で282.0ミリに達し、千種区では1時間降水量の日最大値が観測史上最大となりました。次の解説情報は9日6時頃に発表される予定です。

項目愛知県の予想(多い所)
1時間降水量(8日〜9日)西部70ミリ、東部60ミリ(愛知県西部の時系列予想では8日18〜21時に70ミリ、その後も9日夜まで毎3時間50ミリ)
24時間降水量(8日18時〜9日18時)西部・東部とも200ミリ
24時間降水量(9日18時〜10日18時)80ミリ
24時間降水量(10日18時〜11日18時)80ミリ
線状降水帯の可能性引き続き9日夕方にかけて再発生の可能性(発生した場合は局地的にさらに雨量が増える)
早期注意情報(19時発表)西部は10日昼前まで大雨・土砂災害警報の可能性「高」。特に9日0時〜6時は土砂災害の可能性「高」(これまでの雨で地盤が緩んでいるため)。東部も「中」

名古屋の週間天気(8日11時発表)

日付天気降水確率名古屋 最低/最高
8日(火)夕方・夜 80%- / 29℃
9日(水)80/60/60/70%26 / 30℃
10日(木)曇時々雨80%22 / 29℃
11日(金)曇時々雨60%23 / 29℃
12日(土)曇一時雨50%23 / 29℃
13日(日)40%24 / 31℃

庄内川・天白川の洪水予報では「この雨は今後次第に弱まる」とされていますが、気象庁の見通しでは9日夜まで3時間ごとに50ミリ級の雨が続き、9日夕方にかけて線状降水帯が再発生する可能性があります。ポイントは、今夜が第1のピーク、9日朝晩にも非常に激しい雨、そして10日も前線の活動次第で大雨という3日間続く長丁場だということです。これまでの雨で地盤が緩んでいる所では、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まります。一度雨が弱まっても「終わった」と判断せず、警報の解除まで警戒を続けてください。

名古屋で特に気をつけたい場所と時間帯

  • 帰宅ラッシュと重なる:発生時刻が16時台のため、17〜19時の帰宅時間帯が最も危険。会社・学校に留まれるなら無理に帰らない判断も。
  • 矢田川・植田川・香流川の流域:緊急安全確保が出ている。矢田川は瀬古観測所で氾濫発生水位を超え、すでに氾濫している可能性がある。外へ出ず建物の高い場所へ。
  • 避難指示が出た河川の流域:天白川(瑞穂区・南区・緑区・天白区など。気象庁の氾濫警報は20時に解除されたが、市の避難指示は継続)、扇川(緑区)、新川・蟹江川(西区・中川区・港区)、堀川・新堀川(中心部)、山崎川(瑞穂区・南区など)、八田川・新地蔵川・大山川(北区北部)、守山川・天神川・隅除川(守山区)。市内を流れる中小河川は短時間の豪雨で一気に水位が上がる。
  • 西部の低地・川沿い:日光川は19時10分に氾濫警報が解除され注意報に。それでも中川区・港区・海部地域(あま市・蟹江町・弥富市など)は海抜ゼロメートル地帯が広く、内水氾濫(排水が追いつかず道路や住宅が浸水)も起きやすい。
  • 北部の丘陵地:守山区・春日井市・小牧市・犬山市には土砂災害危険警報。崖や急斜面の近くでは、斜面と反対側の部屋・2階以上へ。
  • 地下空間:名古屋駅・栄・伏見の地下街、地下鉄駅、地下駐車場。浸水が始まったら地上へ出るのが困難になるため、雨が強いうちは立ち入らない。
  • アンダーパス・立体交差の下:市内各所の鉄道・幹線道路のアンダーパスは冠水の常襲地点。「水たまりに見えても深い」前提で引き返す。

公式の確認先(ブックマーク推奨)

最新情報は必ず一次情報で確認してください。名古屋市の防災情報サイトの詳しい使い方は、以下の記事にまとめています。

【名古屋市】防災情報サイトまとめ:大型台風接近に備えよう

気象庁(雨の危険度・警報)

名古屋市(避難指示・避難所)

交通機関の運行情報

大雨時は各社とも運転見合わせや遅延が発生しやすく、駅の入場規制がかかることもあります。移動前に必ず確認し、無理な帰宅は避けてください。

よくある質問

「大雨危険警報」は、これまでの「大雨警報」と何が違うのですか?

「危険警報」は警戒レベル4に相当する新しい区分で、従来の「警報」(レベル3相当)より一段上、「特別警報」(レベル5相当)の一歩手前にあたります。気象庁の情報名と警戒レベルが対応するよう2026年の出水期から整理されたもので、レベル4は「危険な場所から全員避難」が求められる段階です。

気象庁の「レベル4相当」が出たら、必ず避難所に行かないといけませんか?

必ずしも避難所に行く必要はありません。「危険な場所から離れる」ことが目的なので、浸水や土砂災害の想定区域外にある自宅や、安全な親戚・知人宅に留まる選択も有効です。すでに外が危険な場合は、建物の2階以上や崖から離れた部屋に移る「垂直避難」を優先してください。実際の避難指示は名古屋市が区ごとに発令するので、市の情報も併せて確認しましょう。

線状降水帯とは何ですか?発生するとどうなりますか?

発達した積乱雲が次々と同じ場所に流れ込み、線状に連なって数時間にわたり非常に激しい雨を降らせる現象です。同じ地域に集中して雨が降り続くため、短時間で河川の氾濫や土砂災害が発生しやすくなります。気象庁は「線状降水帯発生」の情報を出した際、「命に危険が及ぶ災害発生の危険度が急激に高まっている」と呼びかけています。

雨が一時的に弱まったら、外出しても大丈夫ですか?

おすすめしません。今回は8日夜と9日朝晩に雨のピークがあり、10日にかけて大雨のおそれが続く長丁場です。また、雨が弱まっても上流で降った雨が時間差で川に流れ込み、河川の水位は後から上がることがあります。警報の解除やキキクルの危険度が下がるまでは、川や崖の近くに行かないようにしてください。

まとめ:避難情報はすべて継続中。雨が弱まっても矢田川・庄内川沿いと崖の近くは9日朝まで警戒

いますぐチェック
  • 自分の学区が緊急安全確保・避難指示の対象か確認したか(16区すべてに対象学区あり)
  • 自分の住む市町村の警戒レベルを確認したか(名古屋市はレベル4相当)
  • キキクルで自宅・職場・通勤経路の危険度を見たか
  • 川沿い・崖のそば・浸水想定区域なら、危険な場所から離れたか
  • 地下街・アンダーパス・車での移動を避けているか。帰宅できないなら職場や退避施設に留まる判断をしたか
  • 名古屋市の避難指示・避難所開設状況を確認したか
  • スマホの充電とモバイルバッテリー、飲み水・懐中電灯は手元にあるか
  • 家族・同僚と連絡手段と落ち合う場所を決めたか

矢田川が氾濫発生水位を超えて「氾濫特別警報」が出され、名古屋市が3河川に緊急安全確保、12河川に避難指示を発令し、公共交通機関が止まる事態は、名古屋では2000年の東海豪雨を思い起こさせる規模です。線状降水帯が発生している今、「これくらい大丈夫」という経験則は通用しません。まだ移動できるうちに安全な場所へ移り、動けなくなったら建物の上階へ。雨が弱まっても警報解除までは川や崖に近づかないでください。

しゃちほこニュースでも、状況に大きな変化があれば本記事を更新します。

※本記事は名古屋市の住民向け情報配信(2026年9月8日18時43分配信分まで。20時15分に新規発令・解除がないことを確認)と、気象庁「愛知県の防災情報」「警報・注意報」「気象防災速報・気象解説情報」「指定河川洪水予報」の発表内容(同20時00分更新分まで)に基づいて作成しています。防災気象情報は短時間で変わるため、行動の判断は必ず気象庁および名古屋市の最新発表で行ってください。