名古屋・大須にある「大須演芸場」は、東海地区で唯一の常設寄席(じょうせき)です。毎月1日〜7日の7日間、落語・漫才・浮世節などを昼夜2回の「定席寄席」で楽しめます。木戸銭(入場料)は当日券一般3,300円、前売り3,000円。仲入り(休憩)後から入れる1,700円の「仲入り券」もありました。地下鉄鶴舞線・大須観音駅2番出口から徒歩3分。2026年9月5日(土)の第一部に行ってきたので、館内の雰囲気からフィナーレの「住吉踊り」、料金・アクセスまでまとめて紹介します。

大須演芸場とは?「芸どころ名古屋」を受け継ぐ東海地区唯一の常設寄席
大須演芸場は1965年10月1日開館。木造2階建てで、1階は椅子席131席、2階は座敷席約50席の小さな寄席です。入口には「芸どころ名古屋 笑いの殿堂」「東海地区唯一の常設寄席小屋」の看板が掲げられています。江戸時代、尾張藩7代藩主・徳川宗春が芸能を保護し、芝居小屋が並んだ大須は「芸どころ名古屋」の中心地でした。その伝統を引き継いだのがこの演芸場です。
老朽化と経営難で2014年2月に一度閉館しましたが、大改修を経て「伝統と変革」「継続」を掲げて再出発。現在は一般社団法人大須演芸場が運営しています。

館内に入ると、赤い椅子席の上にぐるりと名入り提灯が吊るされ、舞台の額には大須観音の書による「千客萬来」の文字。赤い緞帳と提灯の灯りで、客席に座った瞬間から「寄席に来た」という気分が高まります。この日の第一部は席がよく埋まり、年配の常連さんから若いカップルまで客層は幅広めでした。
定席寄席は毎月1日〜7日、1日2回公演。2026年9月5日の番組表
大須演芸場の定席寄席は毎月1日〜7日の7日間。第一部は11時開演(開場10時30分)、第二部は14時30分開演(開場14時)で、一部・二部は同じ番組です。8日〜月末は貸席公演になるので、寄席を見るなら月初の7日間に予定を合わせましょう。この日の番組表と出演者は次のとおりでした。

- 前座:漫才 ふもと
- 落語:登龍亭獅鉄(岐阜県大垣市出身。名古屋の落語一門・登龍亭獅籠の弟子で、鉄道マニアの噺家)
- 落語:古今亭菊正(東京大学大学院卒。2023年に二ツ目昇進)
- 漫才:ホンキートンク(落語協会所属の漫才コンビ)
- 落語:古今亭志ん雀(2021年真打昇進。二ツ目時代から大須演芸場に度々出演)
- 仲入り(休憩・約15分)
- 漫談:酒井直斗(大須生まれ大須育ちのピン芸人。CBCラジオ「酒井直斗のラジノート」パーソナリティ)
- 浮世節:立花家橘之助(三味線の名手。2017年に二代目立花家橘之助を襲名)
- 落語:古今亭志ん彌(1988年真打昇進、芸歴48年。「住吉踊り」の座長)
- 大喜利:「江戸住吉踊り」
番組は日替わりで、月ごとの番組表は公式サイトの「寄席のご案内」で公開されています。出演者は変更になる場合があります。
落語・漫才・浮世節から「住吉踊り」まで。第一部は約2時間半で満腹
11時に開演した第一部は、前座の漫才から始まり、落語、漫才、落語と続いて仲入りへ。休憩後は漫談、三味線を弾きながら唄う浮世節、トリの落語と、ジャンルが次々に変わるので飽きる間がありません。終演は13時40分ごろで、およそ2時間半の充実した番組でした。
この日いちばん盛り上がったのが、最後の「江戸住吉踊り」です。住吉踊りは大阪・住吉大社の御田植神事の奉納舞が起源とされ、寄席では出演者が大勢で華やかに踊る演目。八代目雷門助六が継承し、故・古今亭志ん朝が復活させて、東京・浅草演芸ホールの8月中席の名物として知られています。名古屋でこの住吉踊りを見られるのは貴重です。

揃いの浴衣に赤い袴、白い鉢巻き姿の出演者6人がずらりと並び、扇子を手に踊ります。通常、場内での写真撮影と録音は禁止ですが、最後に撮影が許され、客席からスマホが一斉に上がりました。舞台に向かってカメラを構える観客と、笑顔で手を振り返す出演者。寄席の一体感が最高潮になる瞬間です。

終演後は出演者が演芸場の前でお見送り
第一部が終わると、住吉踊りの衣装のままの出演者が演芸場の前の通りに並び、帰るお客さんを見送ってくれました。ピンクの「大須演芸場」のぼりの下で、お礼を言ったり写真を撮ったり。小さな寄席ならではの距離の近さが、大須演芸場の魅力です。

木戸銭(料金)は当日3,300円。仲入り券1,700円なら小一時間だけ寄席体験も
入場券は自由席で、前売り券と当日券があります。当日券は朝9時30分から演芸場窓口で販売され、完売時は立見になります。前売り券は演芸場窓口のほか、大須おみやげカンパニー、チケットぴあ、CNプレイガイドで公演前月の1日から購入できます。料金(税込)は次のとおりです。
| 区分 | 前売り券 | 当日券 |
|---|---|---|
| 一般 | 3,000円 | 3,300円 |
| シニア(65歳以上) | 2,800円 | 3,000円 |
| 学生(小学生〜大学生) | 2,000円 | 2,100円 |
| 障がい者 | 2,700円 | 2,800円 |
| 大須応援団友の会会員 | 2,600円 | 2,600円 |
注目は入口の看板にあった「仲入り券 1,700円」。仲入り(休憩)後の後半だけを見られる券で、「お時間に余裕がない方、先ずは小一時間、寄席ってどんな感じ?」という案内が出ていました。大須散策のついでにふらっと寄席を体験するなら、まずはこの仲入り券から入るのもおすすめです。

年会費6,000円の「大須応援団友の会」に入ると、定席寄席の入場料が毎回2,600円になるほか、年1回の入場引換券、開場5分前の優先入場、同行者2名までの友達割引(2,700円)などの特典があります。月に何度も通う人ならすぐ元が取れます。
アクセスは大須観音駅から徒歩3分。寄席の前後は大須商店街を散策
大須演芸場は名古屋市営地下鉄鶴舞線・大須観音駅2番出口から約300m、徒歩3分。上前津駅8番出口からは徒歩10分です。名古屋駅からは都心ループバス「C-758」で乗り換えなしの「大須本町通り」バス停から徒歩2分、タクシーなら約14分・1,200円前後です。
専用駐車場はありませんが、定席寄席の期間中(毎月1日〜7日)は名鉄協商パーキングとNPCパーキングの指定駐車場で100円割引券がもらえます。演芸場正面のNPC24H大須パーキング(143台)が便利です。チケット半券と駐車券を受付に提示してください。

演芸場は大須商店街のすぐそば。第一部は13時40分ごろに終わるので、そのまま仁王門通りや万松寺通りに出て遅めのランチや食べ歩きを楽しめます。寄席と大須散策をセットにすると、土日の半日コースにちょうどいいボリュームです。
よくある質問(FAQ)
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大須演芸場の定席寄席はいつやっていますか?
毎月1日〜7日の7日間です。第一部は11時開演(開場10時30分)、第二部は14時30分開演(開場14時)で、一部・二部は同じ番組です。8日〜月末は貸席公演になります。
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大須演芸場の木戸銭(入場料)はいくらですか?
当日券は一般3,300円、シニア(65歳以上)3,000円、学生2,100円。前売り券は一般3,000円です。仲入り(休憩)後から入場できる仲入り券は700円で、当日窓口で販売されます。料金はすべて税込です。
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大須演芸場に予約は必要ですか?
全席自由席で予約は不要です。前売り券は演芸場窓口・大須おみやげカンパニー・チケットぴあ・CNプレイガイドで公演前月の1日から購入できます。当日券は朝9時30分から窓口で販売され、完売時は立見になります。
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大須演芸場へのアクセスは?
名古屋市営地下鉄鶴舞線・大須観音駅2番出口から徒歩3分(約300m)です。上前津駅8番出口からは徒歩10分。名古屋駅からはタクシーで約14分、都心ループバスC-758なら「大須本町通り」バス停から徒歩2分です。
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大須演芸場に駐車場はありますか?
専用駐車場はありません。定席寄席の期間中(毎月1日〜7日)は、名鉄協商パーキングとNPCパーキングの指定駐車場で100円割引券がもらえます。演芸場正面のNPC24H大須パーキング(143台)が便利です。
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大須演芸場の場内で写真撮影はできますか?
公演中の写真撮影と録音は原則禁止です。フィナーレの住吉踊りなど撮影が許可される場面もあるので、当日の場内アナウンスや係員の案内に従ってください。場内は禁煙です。
施設情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 大須演芸場(運営:一般社団法人大須演芸場) |
| 住所 | 〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須2丁目19-39 |
| アクセス | 地下鉄鶴舞線「大須観音」駅2番出口から徒歩3分/「上前津」駅8番出口から徒歩10分 |
| 地図 | Googleマップで見る |
| 定席寄席 | 毎月1日〜7日/第一部11:00開演(開場10:30)・第二部14:30開演(開場14:00) |
| 木戸銭 | 当日券 一般3,300円・シニア3,000円・学生2,100円/前売り券 一般3,000円/仲入り券700円(税込) |
| 座席 | 1階椅子席131席・2階座敷席約50席(全席自由席) |
| チケット | 演芸場窓口・大須おみやげカンパニー・チケットぴあ(Pコード597-914)・CNプレイガイド |
| 電話 | 0577-62-9203(コールセンター/9:00〜18:00) |
| 駐車場 | 専用なし。定席寄席期間中は名鉄協商・NPCの指定パーキングで100円割引 |
| 公式サイト | 大須演芸場 公式サイト |
※掲載情報は公開時(2026年9月5日)のものです。番組・出演者・料金は変更になる場合があるため、ご来場の際は公式サイトで事前確認をおすすめします。