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齋藤元希選手インタビュー|「裏ではいろんなサポートを受けているっていうのを想像しながら見てほしい」パラ水泳 100m平泳ぎSB13・100mバタフライS12で金、メダル5個【アジアパラ2026・ONE HEART WORLD】

アジアパラ競技大会最終日の2026年10月24日(土)、オアシス21(名古屋市東区)のONE HEART WORLD「アスリートセレブレーション」に、パラ水泳の齋藤元希選手が登壇しました。男子100m平泳ぎSB13と男子100mバタフライS12で金メダル、100m背泳ぎS12で銀、100m自由形S12と200m個人メドレーSM13で銅の、合わせて5個。視覚障害のクラスで泳ぐ齋藤選手に、ステージに上がった気持ちと、「ここを見てほしい」というポイントを聞きました。

ミックスゾーンで5個のメダルを掲げるパラ水泳の齋藤元希選手
名前齋藤元希(さいとう・げんき)選手
競技パラ水泳 S12(視覚障害のクラス。S11が全盲、S13がもっとも見えにくさが軽いクラス)
今大会男子100m平泳ぎSB13=1分12秒74で金。男子100mバタフライS12=1分01秒17で金。男子100m背泳ぎS12=銀。男子100m自由形S12=銅。男子200m個人メドレーSM13=銅。メダル5個
経歴1998年山形県大石田町生まれ。日大山形高校、国士舘大学・同大学院。スタイル・エッジ所属。2018年のアジアパラで銅3個、東京2020は100m背泳ぎ8位、杭州2022大会で銀2・銅1、パリ2024は200m個人メドレー8位

「家族にもその姿を見せれたので、すごく幸せだなと思っています」

――金メダル2つを含むメダル5個でこのステージに上がりました。今の気持ちをお聞かせいただけますか。

齋藤 まずは、滅多に経験できることではないので、自国開催というところでもそうですし、こういったイベントに参加させてもらうっていうのも貴重な経験になったので、あと家族にもその姿を見せれたので、すごく幸せだなと思っています。

「裏ではいろんなサポートを受けているっていうのを想像しながら見てほしい」

――視覚障害のクラスの水泳で、ここを見てほしいというポイントはありますか。

齋藤 僕自身は毎回タッピングっていうサポートを受けてやるわけではないんですけど、裏ではいろんなサポートを受けているっていうのを想像しながら見てほしいなと思います。

例えば、盲学校とか行けば、いろんな自分をサポートできるものっていうのはいろいろあるんですけど、パソコンでどうやって拡大文字を使って、機能を使ってどうやってそれを利用するかとか、拡大読書器っていうテレビみたいなやつがあるんですけど、それで大きくして本とか紙媒体のものを見たりとかっていうので苦労している部分もあるので、そういったところも水泳をきっかけに、いろんな技術があるっていうのを知ってもらえるきっかけになれば、いいかなと思います。

タッピングは、視覚障害のクラスの選手が壁にぶつからないように、タッパーと呼ばれるスタッフが壁の手前で棒の先のスポンジで選手の体に触れて合図する仕組みです。全盲のS11の選手には必須ですが、齋藤選手のS12では使わない選手もいます。

黒い競泳水着で登壇して両手を振る齋藤元希選手と、隣で拍手する富田宇宙選手
黒い水着で登壇した齋藤元希選手(中央)。右は富田宇宙選手、左は荻原虎太郎選手

「僕の人生の中でとても大事な財産になる」

――最後に、応援してくれているファンの方々に一言お願いします。

齋藤 まずアジア大会、5個のメダル(中略)。本当にたくさんの方々のサポートがあってできたことかなと思いますので、まずそこには感謝をしたいと思います。

また、自国開催というところで、どんなに現役生活長くやっていても、巡り合わない選手も多くいる中で、僕自身は東京パラと今回の名古屋のアジアパラ大会、2大会も経験できたっていうのは、僕の人生の中でとても大事な財産になるかなと思います。家族にもそういう大切な時間になったかなと思うので、本当にありがたいなという気持ちでいっぱいです。

――ありがとうございました。

ステージでは「君が代を会場で聞くことができたので」

ステージでは、司会から5つのメダルの重みを聞かれて、こう答えました。

齋藤 すごく重いので、それが幸せの重みかなと思います。

初めて国際大会で金メダルを取って、君が代を会場で聞くことができたので、すごく嬉しい気持ちでいっぱいです。

会場への一言では、朝からの雨と寒さの中で集まった観客に感謝を伝えました。

齋藤 とても寒い中お越しくださいまして、ありがとうございました。パラ水泳、これからも大きく成長していけるように頑張りたいと思いますので、皆さん応援よろしくお願いします。

ONE HEART WORLDのステージで手を振り上げる齋藤元希選手
ステージで手を振り上げる齋藤元希選手

齋藤元希選手のプロフィール

パラ水泳S12(視覚障害のクラス)の選手。1998年、山形県大石田町生まれ。5歳で水泳を始め、日大山形高校を経て国士舘大学に進み、大学1年でパラ競泳に転向しました。大学院を修了し、スタイル・エッジに所属。2018年のアジアパラ競技大会で銅メダル3個、東京2020パラリンピックは100m背泳ぎ8位、杭州2022大会で銀2・銅1、パリ2024パラリンピックは200m個人メドレー8位、2025年の世界選手権は200m個人メドレー7位。愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会では、100m平泳ぎSB13と100mバタフライS12で金メダル、100m背泳ぎS12で銀、100m自由形S12と200m個人メドレーSM13で銅の5個のメダルを取りました。

ミックスゾーンで笑顔で話す齋藤元希選手
ミックスゾーンで話す齋藤元希選手

「どんなに現役生活長くやっていても、巡り合わない選手も多くいる」自国開催の大会を、東京パラリンピックに続いて2度経験した齋藤選手。ステージの上で家族に姿を見せられたことを「すごく幸せ」と話しました。泳ぎを見るときは「裏ではいろんなサポートを受けているっていうのを想像しながら」。視覚障害のある人を支える技術を知ってもらうきっかけになれば、という言葉が印象に残りました。

ONE HEART WORLDはどんなイベント?

ONE HEART WORLD(ワン ハート ワールド)は、第5回アジアパラ競技大会の大会公式セレブレーション・ファンゾーンです。10月18日(日)から24日(土)まで、オアシス21のアジアパラ競技大会ライブサイトの中で開かれ、入場は無料でした。19日から24日はオリンピアン・パラリンピアンが日替わりで登壇する「レジェンドアスリートトークショー」、20日から24日はメダリストや出場選手を迎える「アスリートセレブレーション」がありました。日別の登壇ゲストと時間割はONE HEART WORLDの記事、ライブサイトのステージや体験コーナーはライブサイトの記事にまとめています。

名称ONE HEART WORLD(ワン ハート ワールド)
期間2026年10月18日(日)〜24日(土)
最終日24日の時間10:00〜10:45 アスリートセレブレーション、17:15〜18:00 レジェンドアスリートトークショー、18:00〜 閉会式の中継
会場オアシス21(名古屋市東区東桜1-11-1)アジアパラ競技大会ライブサイト内
入場料無料
公式サイトoneheartworld-aichi-nagoya2026.org

前日23日のONE HEART WORLDは23日のレポ、22日は22日のレポ、21日は21日のレポ、アスリートセレブレーション初日の20日は20日のレポにあります。

この日(10月24日)のONE HEART WORLD全体の様子は24日のレポにまとめています。同じ日にミックスゾーンで話を聞いた、ほかの選手のインタビューはこちらです。

よくある質問(FAQ)

  • 齋藤元希選手の今大会の結果は?

    男子100m平泳ぎSB13(1分12秒74)と男子100mバタフライS12(1分01秒17)で金メダル、男子100m背泳ぎS12で銀、男子100m自由形S12と男子200m個人メドレーSM13で銅。メダルは5個です。

  • 齋藤選手が「ここを見てほしい」と話したポイントは?

    「裏ではいろんなサポートを受けているっていうのを想像しながら見てほしい」。盲学校で使われる拡大文字や拡大読書器などを例に、水泳をきっかけに視覚障害のある人を支える技術を知ってもらえたら、と話しました。

  • 齋藤選手はどんな選手ですか?

    1998年山形県大石田町生まれ。大学1年でパラ競泳に転向し、東京2020とパリ2024のパラリンピックに出場しました。視覚障害のクラスS12で泳ぎます。

  • 齋藤選手はONE HEART WORLDのいつ登壇しましたか?

    2026年10月24日(土)10時からのアスリートセレブレーション1組目に、パラ水泳の11人の一人として登壇しました。

※この記事は2026年10月24日にオアシス21のONE HEART WORLDで行ったミックスゾーンの囲み取材と、ステージでの発言をもとにしています。発言は本人の言葉のままで、口ぐせのみ省いています。

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