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富田宇宙選手・辻内彩野選手インタビュー|「このムーブメントを一過性のものにせず、この名古屋から」パラ水泳 100m自由形でそろって金、2人でメダル8個、次の目標に向かって【アジアパラ2026・ONE HEART WORLD】

アジアパラ競技大会最終日の2026年10月24日(土)、オアシス21(名古屋市東区)のONE HEART WORLD「アスリートセレブレーション」に、パラ水泳の富田宇宙選手と辻内彩野選手が登壇しました。全盲のクラスS11の富田選手は男子100m自由形で金、400m自由形で銀、200m個人メドレーで銅。視覚障害のクラスS12の辻内選手は女子100m自由形と200m個人メドレーで金、100m背泳ぎ・100m平泳ぎ・50m自由形で銀と、出場5種目すべてでメダルを取りました。2人そろってのミックスゾーンで、ステージに上がった気持ちと、泳ぎの見どころを聞きました。

ミックスゾーンでメダルと花束を手に並ぶパラ水泳の富田宇宙選手と辻内彩野選手
富田宇宙選手(左)と辻内彩野選手
名前富田宇宙(とみた・うちゅう)選手、辻内彩野(つじうち・あやの)選手
競技富田選手=パラ水泳 S11(全盲のクラス)/辻内選手=パラ水泳 S12(視覚障害のクラス)
富田選手の今大会男子100m自由形S11=58秒22で金。男子400m自由形S11=銀。男子200m個人メドレーSM11=銅。メダル3個
辻内選手の今大会女子100m自由形S13=1分00秒84で金。女子200m個人メドレーSM13=2分40秒74で金。女子100m背泳ぎS13=銀。女子100m平泳ぎSB13=銀。女子50m自由形S13=銀(1位と0.01秒差)。メダル5個
経歴富田選手=1989年熊本市生まれ、EY Japan所属。東京2020で銀2・銅1、パリ2024で銅2/辻内選手=1996年東京都江戸川区生まれ、三菱商事所属。パリ2024の100m自由形S12で銅

辻内選手「あんなに一度に同時に名前を呼ばれたのは初めてだった」

――まず辻内さんから。今日この舞台に上がって、今の気持ちをお聞かせください。

辻内 レース終わった後の表彰式も、チームのみんなが歓声を上げてくれたり、来てくださった方々が名前を呼んでくれたりしたんですけど、あんなに一度に同時に名前を呼ばれたのは初めてだったので、すごく楽しくて嬉しい気持ちになりました。

観客からの「彩野」コールを、手を耳に当てて聞く辻内彩野選手
観客からの「彩野」コールを、手を耳に当てて聞く辻内彩野選手

富田選手「このムーブメントを一過性のものにせず、この名古屋から広げていければ」

――富田選手はいかがでしたか。

富田 皆さんとこうしてメダルの喜び、またこの試合の感動というものを共有できるという時間が、とても幸せだなと思いましたし、多くの方にこのパラスポーツ、パラ水泳を知っていただく機会にもつなげられたんじゃないかなと思います。ぜひこのムーブメントを、一過性のものにせず、この名古屋から広げていければなと、そういう気持ちで皆さんに感謝しながら過ごさせていただきました。

見どころは、富田選手の「ラストスパートの強さ」と、辻内選手の「前半後半ほぼ変わらないタイム」

――泳いでいるときに、自分の泳ぎのここを見てほしいというポイントはありますか。

富田 僕の場合、今回100メートル自由形で金メダルを取りましたけど、やっぱり後半の追い上げとか追い込みっていうところで最後逃げ切ることができました。そこの僕のラストスパートの強さっていうところは、皆さんにぜひ味わっていただきたいポイントですね。

競泳の水着姿でステージに立ち、片手を上げる富田宇宙選手。隣でスマートフォンを構える辻内彩野選手
競泳の水着姿で登壇し、手を上げる富田宇宙選手

――辻内さんの泳ぎの、ここを見てほしいというポイントは。

辻内 本当は前半、皆さんにヒヤヒヤさせたくないんですけど、前半・後半ほぼ変わらないタイムで泳げるっていうのが私の強みでもあるので、そこにもちょっと注目して応援をぜひしていただけたら嬉しいです。

「ロサンゼルスパラリンピック、またその先に向けて」

――富田さんから、応援してくれているファンの方々に一言いただけますか。

富田 このアジアパラ大会、本当にいい大会にしていただいてありがとうございます。そして私たちこれからもロサンゼルスパラリンピック、またその先に向けてみんな頑張っていきますので、ぜひこれからも熱い応援をよろしくお願いします。

ミックスゾーンで話すパラ水泳の富田宇宙選手
ミックスゾーンで話す富田宇宙選手

――最後に、辻内さんからもファンの方々に一言お願いします。

辻内 本当に自国開催っていうアジア大会でたくさんの方に応援していただけて、本当に自分幸せ者だなって思いましたし、2年後のロサンゼルスだったり、その後の大会含めてたくさんの方に注目してもらえるようによろしくお願いします。

――ありがとうございました。

5つのメダルを下げて両手を振る辻内彩野選手と、隣で拍手する川辺多恵選手
5つのメダルを下げて手を振る辻内彩野選手(中央)

ステージでは、辻内選手「金で始まり金で終わることができた」、富田選手「東京が無観客で終わった中」

ステージでは、5つのメダルを首にかけた辻内選手が「正直今すぐ外したいぐらい首が痛いです」と会場を笑わせてから、大会を振り返りました。

辻内 初日に100メートル自由形、自分の中ではメイン種目にしているので、そこで取れればもうこの大会もらったと思ってたんですけど(中略)50メートル自由形は100分の1秒で金取れず、その日の夜大号泣。次の日起きたくない。からの200メートル個人メドレー金だったので、もう本当に金で始まり金で終わることができたのも、皆さんのおかげだと思うので本当に嬉しく思います。

富田選手は競泳の水着姿で登壇し、東京パラリンピックとの違いを話しました。

富田 今回、自国開催でのこのアジアパラ大会ということで、東京が無観客で終わった中、とうとう皆さんの前でこの泳げる喜びをかみしめながら、大歓声の中泳がせていただくことができて、本当に幸せな時間だったなと思ってます。

メダルと花束を手にする富田宇宙選手と辻内彩野選手
メダルと花束を手にする富田宇宙選手と辻内彩野選手

富田宇宙選手・辻内彩野選手のプロフィール

富田宇宙選手は、パラ水泳S11(全盲のクラス)の選手。1989年熊本市生まれ、日本大学を卒業してシステムエンジニアとして働いたあと、2013年の東京大会招致決定を機にパラ競泳へ。EY Japan所属。東京2020パラリンピックで400m自由形と100mバタフライの銀、200m個人メドレーの銅、杭州2022大会で400m自由形と200m個人メドレーの金、パリ2024パラリンピックで400m自由形と100mバタフライの銅。今大会は男子100m自由形S11で金、400m自由形で銀、200m個人メドレーで銅でした。

辻内彩野選手は、パラ水泳S12(視覚障害のクラス)の選手。1996年東京都江戸川区生まれ、昭和学院高校で全国大会に出たあと競技を離れ、2017年にパラ水泳に転向しました。三菱商事所属。2019年の世界選手権で100m平泳ぎの銅、東京2020パラリンピックは50m自由形7位、パリ2024パラリンピックで100m自由形S12の銅、2025年の世界選手権で100m自由形の銀。今大会は女子100m自由形S13と200m個人メドレーSM13で金、100m背泳ぎ・100m平泳ぎ・50m自由形で銀の5個のメダルを取りました。

富田宇宙選手の腕に手を添えて、カメラの方向を伝える辻内彩野選手
取材のあと、富田宇宙選手の腕に手を添えてカメラの方向を伝える辻内彩野選手

「あんなに一度に同時に名前を呼ばれたのは初めて」と話した辻内選手と、名古屋で生まれた盛り上がりを「一過性のものにせず」と願った富田選手。見どころは富田選手の「ラストスパートの強さ」と、辻内選手の「前半後半ほぼ変わらないタイム」。2人とも視線の先には、2年後のロサンゼルスがあります。

ONE HEART WORLDはどんなイベント?

ONE HEART WORLD(ワン ハート ワールド)は、第5回アジアパラ競技大会の大会公式セレブレーション・ファンゾーンです。10月18日(日)から24日(土)まで、オアシス21のアジアパラ競技大会ライブサイトの中で開かれ、入場は無料でした。19日から24日はオリンピアン・パラリンピアンが日替わりで登壇する「レジェンドアスリートトークショー」、20日から24日はメダリストや出場選手を迎える「アスリートセレブレーション」がありました。日別の登壇ゲストと時間割はONE HEART WORLDの記事、ライブサイトのステージや体験コーナーはライブサイトの記事にまとめています。

名称ONE HEART WORLD(ワン ハート ワールド)
期間2026年10月18日(日)〜24日(土)
最終日24日の時間10:00〜10:45 アスリートセレブレーション、17:15〜18:00 レジェンドアスリートトークショー、18:00〜 閉会式の中継
会場オアシス21(名古屋市東区東桜1-11-1)アジアパラ競技大会ライブサイト内
入場料無料
公式サイトoneheartworld-aichi-nagoya2026.org

前日23日のONE HEART WORLDは23日のレポ、22日は22日のレポ、21日は21日のレポ、アスリートセレブレーション初日の20日は20日のレポにあります。

この日(10月24日)のONE HEART WORLD全体の様子は24日のレポにまとめています。同じ日にミックスゾーンで話を聞いた、ほかの選手のインタビューはこちらです。

よくある質問(FAQ)

  • 富田宇宙選手の今大会の結果は?

    男子100m自由形S11で58秒22の金メダル、男子400m自由形S11で銀、男子200m個人メドレーSM11で銅。メダルは3個です。

  • 辻内彩野選手の今大会の結果は?

    女子100m自由形S13(1分00秒84)と女子200m個人メドレーSM13(2分40秒74)で金、女子100m背泳ぎS13・100m平泳ぎSB13・50m自由形S13で銀。出場5種目すべてでメダルを取りました。50m自由形は1位と0.01秒差でした。

  • 2人が話した泳ぎの見どころは?

    富田選手は「後半の追い上げとか追い込み」と「ラストスパートの強さ」、辻内選手は「前半後半ほぼ変わらないタイムで泳げる」ことを挙げました。

  • 富田選手・辻内選手はONE HEART WORLDのいつ登壇しましたか?

    2026年10月24日(土)10時からのアスリートセレブレーション1組目に、パラ水泳の11人の一員として登壇しました。

※この記事は2026年10月24日にオアシス21のONE HEART WORLDで行ったミックスゾーンの囲み取材と、ステージでの発言をもとにしています。発言は本人の言葉のままで、口ぐせのみ省いています。

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