アジアパラ競技大会5日目の2026年10月22日(木)、オアシス21(名古屋市東区)のONE HEART WORLD「アスリートセレブレーション」に、パラ水泳の西田杏選手が登壇しました。前日21日の女子50mバタフライS7決勝を37秒04の大会新記録で制し、金メダル。司会からは、杭州大会に続いて同じ種目で2連覇と紹介されました。ステージのあとのミックスゾーンで、レース中に感じていたこと、応援してくれる人たちへの思い、パラのバタフライで見てほしいところを聞きました。

| 名前 | 西田杏(にしだ・あん)選手 |
| 競技 | パラ水泳 S7(運動機能障害のクラス)。バタフライ・自由形 |
| 今大会 | 10月21日の女子50mバタフライS7決勝は37秒04の大会新記録で1位、金メダル(2位は香港の選手、40秒75) |
| 経歴 | 埼玉県立川越女子高校から東京学芸大学へ。東京2020パラリンピックの女子50mバタフライS7で8位。パリ2024パラリンピックは混合4×50mメドレーリレー(20ポイント)で7位。株式会社シロ所属 |

「本当に幸せな気持ちでいっぱいです」
――今日このようなメダリストセレブレーション、おそらく初めての経験だったと思うんですけど、参加してみていかがでしたか。
西田 はい、本当に思ったより、想像していたよりも多くの方々に「おめでとう」という声をかけていただくことができて、本当に幸せな気持ちでいっぱいです。

「泳いでいるときに『今日はいけるぞ』という感覚がありました」
――決勝では37秒04の50メートルのバタフライ、どこで勝負が決まりましたか。
西田 今回、もちろん順位もですけど、自分の記録、大会記録を更新するという、記録との勝負だなというところが自分の中ではありました。そうですね、泳いでいるときに「今日はいけるぞ」という感覚がありました。

「応援してくださる方々が本当に周りにいることで、自分自身毎日頑張れている」
――以前インタビューで、水泳を始めたきっかけが「周りの子と一緒に泳げるようになりたい」というところでした。それからどうしてここまで、金メダルを取るまで頑張れたんでしょうか。
西田 一番大きな理由としては、やっぱり泳ぐことが好きっていうことは、自分の中にすごいしっかり毎日思っていることがあります。それとともに応援してくださる方々が、周りに家族だったり、サポートしてくれるトレーナーさんだったりコーチだったりが周りにいることで、常に頑張ろうという気持ちを見させていただいています。
――西田さんにとって、応援してくれる皆さんはどういう存在ですか。
西田 やっぱり競技を続けていくうえで、だからこそ、自分一人で続けられるものではないっていうのは本当に日々実感しています。私のやりたい、勝ちたいという思いに共感して応援してくださる方々が本当に周りにいることで、自分自身、毎日頑張れています。かけがえのない存在ではあります。

「まっすぐ進む泳ぎというのに注目して見ていただけたらなと思います」
――西田選手の泳ぎは、美しさもあり、そこにパワフルさも感じるんですけれども、初めてパラの競技でバタフライを見る人に、ここを見てほしいというポイントはありますか。
西田 私の障害は左手と右足がそれぞれ欠損していて、左右非対称の体になっていて、すごくバランスを取るのが今でも難しいんですけど、その中でもまっすぐ進む泳ぎというのに注目して見ていただけたらなと思います。
――最後に、応援してくれたファンの皆様にメッセージをいただけますか。
西田 日本でたくさんの方々の前で泳ぐことができて、本当に幸せです。応援ありがとうございました。
――ありがとうございました。

ステージでは「声援のない中での開催だった」東京2020を振り返って
ステージでは、司会から金メダルと2連覇を祝われて、こう話しました。
西田 私は東京2020、2021年に東京で開催されたパラリンピックにも出場しているんですけど、当時コロナ禍ということもあって、無観客の中で、声援のない中での開催だったので、今回この日本、名古屋でたくさんの日本の方が応援してくださる中で泳げて、とても幸せな気持ちでいっぱいです。

競泳の松田丈志さんから「陸にいる時と水にいる時の自分の感覚の違い」を聞かれて。
西田 私は左手も短いんですけど、今、見てわかる方だと思うんですけど、義足を右足に履いています。こんな感じで、本当の自分の足は膝ぐらいの長さなんですけど、義足を使っているということもあって、やっぱり水の中だと浮力で自分の体が自由に動かせる感覚は、小さい頃からすごい感じていて、それが好きで水泳をここまで続けてこれたのかなって思ってます。


西田杏選手のプロフィール
パラ水泳S7(運動機能障害のクラス)の選手。本人の話では、左手と右足にそれぞれ欠損があり、右足には義足を履いています。埼玉県立川越女子高校から東京学芸大学に進み、東京2020パラリンピックに出場して女子50mバタフライS7で8位。パリ2024パラリンピックは混合4×50mメドレーリレー(20ポイント)で7位でした。株式会社シロ所属。愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会では、10月21日の女子50mバタフライS7を37秒04の大会新記録で制し、金メダルを獲得しました。

「まっすぐ進む泳ぎというのに注目して見ていただけたら」。左右非対称の体でバランスを取りながら、まっすぐ進む。それが西田選手のバタフライです。無観客だった東京2020から5年、名古屋の声援の中で泳いだレースは、「今日はいけるぞ」という感覚のまま大会新記録の金メダルにつながりました。
ONE HEART WORLDはどんなイベント?
ONE HEART WORLD(ワン ハート ワールド)は、第5回アジアパラ競技大会の大会公式セレブレーション・ファンゾーンです。10月18日(日)から24日(土)まで、オアシス21のアジアパラ競技大会ライブサイトの中で開かれ、入場は無料です。19日から24日はオリンピアン・パラリンピアンが日替わりで登壇する「レジェンドアスリートトークショー」、20日から23日はメダリストや出場選手を迎える「アスリートセレブレーション」があります。日別の登壇ゲストと時間割はONE HEART WORLDの記事、ライブサイトのステージや体験コーナーはライブサイトの記事にまとめています。
| 名称 | ONE HEART WORLD(ワン ハート ワールド) |
| 期間 | 2026年10月18日(日)〜24日(土) |
| 時間 | 19〜23日 18:00〜20:00/24日 17:00〜20:00(公式サイトのスケジュール。変更の場合あり) |
| 会場 | オアシス21(名古屋市東区東桜1-11-1)アジアパラ競技大会ライブサイト内 |
| 入場料 | 無料 |
| 公式サイト | oneheartworld-aichi-nagoya2026.org |
同じ日のミックスゾーンで聞いた選手の言葉は、山本恵理選手、髙桑早生選手、大島健吾選手、中川もえ選手のインタビュー記事にまとめています。この日のトークショーとアスリートセレブレーションの流れはイベントのレポ記事をどうぞ。前日21日のONE HEART WORLDは21日のレポ、20日のアスリートセレブレーション初日は20日のレポ、19日のトークショーは19日のレポにあります。
よくある質問(FAQ)
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西田杏選手の今大会の結果は?
2026年10月21日の女子50mバタフライS7決勝で、37秒04の大会新記録を出して1位、金メダルでした。
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西田選手はどんな選手ですか?
パラ水泳S7(運動機能障害のクラス)の選手です。東京2020パラリンピックの女子50mバタフライS7で8位、パリ2024パラリンピックの混合4×50mメドレーリレー(20ポイント)で7位。株式会社シロ所属です。
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西田選手がパラのバタフライで見てほしいところは?
「私の障害は左手と右足がそれぞれ欠損していて、左右非対称の体になっていて」と話し、「その中でもまっすぐ進む泳ぎというのに注目して見ていただけたら」と答えました。
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西田選手はONE HEART WORLDのいつ登壇しましたか?
2026年10月22日(木)19時からのアスリートセレブレーション1組目に、水上真衣選手・山本恵理選手・日野雄貴選手と一緒に登壇しました。
※この記事は2026年10月22日にオアシス21のONE HEART WORLDで行ったミックスゾーンの囲み取材と、ステージでの発言をもとにしています。発言は本人の言葉のままで、口ぐせのみ省いています。ONE HEART WORLDの日程・出演者は変更される場合があるので、最新の情報は公式サイトで確認してください。