アジアパラ競技大会2日目の2026年10月19日(月)、オアシス21(名古屋市東区)のONE HEART WORLDで「レジェンドアスリートトークショー」が開かれました。登壇したのは、競泳の元日本代表でスポーツキャスターの宮下純一さん、女子バスケットボール元日本代表の栗原三佳さん、パラ陸上とパラスノーボードの二刀流で知られる小須田潤太さん、パラバドミントン元日本代表で名古屋市出身の伊藤則子さんの4人。
地元開催への思い、競技の違いを超えた驚き、義足の仕組み、そして会場からの質問に答えた「競技を始めたきっかけ」まで、約45分のトークの中身をお届けします。最後には4人全員のサインが入った大会ウェアが、会場の4人にプレゼントされました。

| 登壇者 | 競技 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 宮下純一さん | 競泳(背泳ぎ) | 2008年北京オリンピック男子100m背泳ぎ8位入賞、400mメドレーリレー銅メダル。2006年ドーハアジア大会は100m背泳ぎと400mメドレーリレーで金メダル。現在はスポーツキャスター |
| 栗原三佳さん | バスケットボール | トヨタ自動車アンテロープスで3ポイントシューターとして活躍。2016年リオデジャネイロオリンピック8位入賞。引退後はフラッグフットボールに挑戦 |
| 小須田潤太さん | パラ陸上・パラスノーボード | 21歳のとき仕事中の事故で右脚を切断。走り幅跳びで東京2020パラリンピック7位入賞、スノーボードでミラノ・コルティナ2026パラリンピックの日本選手団旗手。現在はスノーボードに専念し、ゴルフにも取り組む |
| 伊藤則子さん | パラバドミントン | 名古屋市出身。東京2020パラリンピック女子ダブルス銅メダル、パリ2024パラリンピック出場。2025年3月に引退し、今大会ではアスリート委員を務める |

「地元で開かれることが本当に誇らしい」伊藤則子さん
最初の話題は、日本で初めて開かれるアジアパラ競技大会への思い。名古屋市出身で、今大会ではアスリート委員も務める伊藤さんは、選手として出た過去の大会を振り返りながらこう話しました。
伊藤 今までいろいろ大会に参加させていただいて、私は競技する立場だったんですけど、こんだけ多くの方に支えられて大会が実施されているということを、すごく裏で見て感じています。
この地元愛知、名古屋でこの大きな、アジアパラ自体が今回5回目なんですけど、日本では初めてということで、地元でこの大きな大会が開催されるということは本当に誇らしいですし、できれば自分も選手として出たかったなという思いもあるんですけど、今は選手の皆さんが思いっきり活躍してもらえるように、裏で頑張っていけたらいいなと思っています。

宮下さんは、アジア競技大会で日本のメダルラッシュを支えたのは地元の声援だったとして、パラリンピックで2大会続けて金メダルを取った競泳の木村敬一選手の言葉を紹介しました。
宮下 地元開催で本当にたくさんの方の声援が大きいということで、海外の大会に行くと英語だったり、その国の言葉の応援があるんですけど、やっぱり(日本語の)言葉でスッとパワーをもらったっていう話を聞いていて。
東京パラリンピックとパリのパラリンピックで金メダルの木村敬一選手も、東京大会があったけど無観客だったと。金メダルを取ったけど、そこを感じることができなかったので、東京パラリンピックを取り戻すつもりで、それを感じるような大会にしたいと言っていたので、選手たちはすごく力になっていると思います。やっぱり日本語が会場で聞こえてくるっていうのがまず嬉しいですね。
あとね、日の丸って皆さん一番目立つんですよね、会場で。日の丸を見せてもらえると、日本でやってるなっていうのをすごく感じるので、ぜひ会場にこれからも行ってほしいなと思いますね。

夏も冬も、そしてゴルフも。「無謀なチャレンジをしていた」小須田潤太さん
4人は競技がばらばら。お互いの競技について聞き合う時間では、栗原さんが夏(陸上)と冬(スノーボード)の両方で世界を目指してきた小須田さんに「競技が変わるとどう変わるのか」と質問しました。
小須田 あんまり変わんないですね。どっちの競技もやっぱり、一番に思うのは楽しいなと思って競技に取り組んでいました。今はスノーボードに絞って競技してるんですけど、どっちも並行してやってた時も、競技特性は全然違いますけど、楽しいなと思って取り組んでいました。ただ、冬から夏に戻るのがすごくしんどくて(笑)シーズンが3月から夏は始まるんですけど、そこから4か月ぐらいで戻って、やっと戻ってきてちょっとしたら冬がすぐ来ちゃう。今、自分で振り返ると、ものすごく無謀なチャレンジをしていたなというように感じます。

ここで宮下さんが「あの人、3つやってますから」と明かしたのが、ゴルフ。小須田さんはこの日、大きなバッグを抱えて会場に来ていて、「スノーボードですかってみんな聞いたら、ゴルフクラブです」と笑わせました。来週、試合があるそうです。
伊藤さんからは、オリンピック競技のトレーニングについて質問が出ました。動きっぱなしのバスケットボールで、疲れた状態でシュートを決める練習はどうしているのか。その質問に栗原さんが答えました。
栗原 自分で言うのもなんなんですけど、自分をいじめ倒してから、それでもシュートを決めるメンタルみたいな感じですね。やっぱり体力が一番なんですけど、スピードもいるし、バスケットって意外とコンタクトがすごい激しいので、パワーもいるんですね。オールマイティに鍛えないといけないので、1週間にウェイトを3回やって、走るトレーニングもやって、シュートを上げてっていう生活のサイクルをしています。

宮下さんは、水泳のウェイトトレーニングは「重さ」よりも「速さ」だと説明しました。
宮下 水の中で何キロってパワーを使うことはないですよ。どちらかというと逃げていくんで、水は。水を柔らかく捕まえないといけないので、ガッとかいちゃうと逃げていっちゃう。柔らかく、なおかつ力を入れてって難しいんですけど。僕の後輩で、ウェイトトレーニングにハマった後輩がいるんですけど、その人の泳ぎの良さって、柔らかいところだったんです。だけどガンダムみたいになっちゃって、ウェイトトレーニングをやりすぎてカクカクしちゃった。ただ重いのを上げればいいっていうのではないので、僕はどちらかって言ったら、とにかくスピードをつけてみたいな。
充電する義足と、カーボンの板バネ。ステージで見せた義足の仕組み

この日、客席が一番前のめりになったのが義足の話です。小須田さんが日常生活で使っている義足は、膝の中にコンピューターが入っていて、充電が必要なタイプ。スマートフォンとBluetoothでつながり、モードを切り替えられます。
小須田 中にコンピューターが入っていて、歩くスピードに合わせて、膝がゆっくり歩くとゆっくり出てきて、早く歩くと早く出てくる。モードを変えると、まっすぐ膝が落ちなくなって、伸びた状態でプランクとかトレーニングになったりとか、長時間立ってると結構しんどかったりするので、この状態ならしっかりこっちに体重をかけて乗ることができる。逆に、自転車に乗るときとかは、油圧の抵抗がすごく邪魔になってしまうので、サイクリングモードにすると、ストンって膝が落ちる。
それを「羨ましくてしょうがない」と見ていたのが伊藤さん。楽屋でも「いいの履いてんじゃん(笑)」と話題になったそうです。
伊藤 私の義足は、ただ曲がって止まるだけです。本当に自分の力で振って、転ばないぐらいストップはかかるんですけど、自分の意図するスピードで動かすことはできずに一定なので。だから実は昨日、開会式で旗を持たせていただいて、ゆっくり歩いたんですけど、すごくゆっくり歩くのがもう本当に難しくて。

競技用の義足は、カーボンでできた板バネの部分を、ドライバーでネジを外して付け替えるだけ。小須田さんはステージ上で実際に付け替えて見せ、司会者が板バネに体重をかけて「めちゃくちゃ硬い」と驚く場面もありました。太ももの真ん中から先がない小須田さんの場合、脚を差し込むソケットの部分だけが型を取ったオーダーメイドで、その下は既製品を組み上げているのだそうです。走り幅跳びでは、ドイツのマルクス・レーム選手がパラリンピックで出した記録が、オリンピックの上位選手を上回ったことも紹介されました。

小須田 オリンピックに出れないかということで、いろいろ交渉したけど、どうしてもこの板バネの力が、(健脚では)出ない力があるっていう、その部分だけ切り取ると(板バネが)有利に働いているので、このチャレンジは難しいかな。
伊藤 彼の場合は膝が曲がるんですけど、私の場合は、膝が曲がってしまうと転倒してしまうので、膝をなくしてこの状態なんですね。バネもこんな大きいバネではなくて、人によって股関節だったり、足の残った状態によって、バネが大きいものだったり小さいとか、その人の体に合わせて完全にオーダーメイドなので。それも見てもらえるとすごい面白いなと思います。
「いろんな人の思いを背負って競技に取り組ませていただけている」
スポーツを通じて世界の見え方が変わった経験について、伊藤さんは海外選手との出会いを挙げました。
伊藤 いろんな国の文化、自分の今までが当たり前だと思っていたことが、世界の人といろいろ関わることで気づくことは本当にたくさんあって。海外の選手は、まだ今、戦闘地域では戦っていたりとか、国を背負ってだけじゃなくて、自分が活躍することで国民の力になるっていう、背負うものがすごい違うなっていうのもすごく感じています。私たちはこの平和な日本の中で競技できていることにすごく感謝をしています。
小須田さんは、今年3月のミラノ・コルティナパラリンピックを振り返りました。優勝を目指したスノーボードクロスは4位。メダルに届かなかったあとに見た光景が、競技への向き合い方を変えたといいます。
小須田 今年の3月にミラノでパラリンピックに参加してきたんですが、一番自分自身が感じたのが、優勝を目指してチャレンジしたんですけど、メダルにすら届かない、ものすごく悔しい結果に終わってしまったんです。自分以外のコーチだったりスタッフだったり、家族もそうですけど、涙を流して悔しがってくれた姿を見て、改めて自分だけの力でこの場に立っているんじゃないんだなというところと、本当にいろんな人の思いを背負って競技に取り組ませていただけているんだなというのをものすごく強く感じました。
栗原さんが大事にしているのは「マイナスなことを言わない」こと。海外の選手から教わった習慣だそうです。
栗原 バスケだと試合が終わった後、みんなでハイタッチして、「ありがとうございました」って挨拶して終わるんですけど、海外の人だと、ありがとうっていうだけじゃなくて、「君のあのプレー良かったよ」とかって、すごく褒めてくれる選手が結構いました。それにすごく私もびっくりして。海外の選手は人を褒めることを常日頃からやってるんだなっていうのをすごく感じて、私も同じプレーヤーというかチームメイトに、良かったよっていうふうに声をかけるようにはしてます。プラスなことを常に発言することをすごく大事にしています。
スポーツキャスターとして競技を伝える宮下さんは、パラ競技の観戦を「自分に何ができるか考える機会に」と呼びかけました。
宮下 パラ競技に関しては、共生のところがすごく大事だと思うので、どういったサポートが自分にできるんだろうか、自分の周りにそういう方がいたときにどういうことができるんだろうかっていう、考える機会にもなると思うので。競技観戦はもちろんですけど、伊藤さんもいろんな国に行って、その国の方々が自分たちに対してどう接してくれるかっていうのは、すごく心に残るものですよね。
伊藤 すごく受け入れてもらってるっていうのはすごい感じますし、今回、アジア各国からたくさんの方がいらっしゃるので、皆さんで温かい気持ちで迎えていただいて、また試合じゃなくて、観光で愛知、名古屋に来たいななんて思ってもらえたら、すごく嬉しいです。
会場からの質問。おすすめは車いすバスケ、パワーリフティング、ゴールボール
後半は客席からの質問に答えるコーナー。最初の質問は、自分の競技以外で、このアジアパラで見た方がいい競技を尋ねるものでした。小須田さんは「パラスノーボードです」と一度笑わせたあと、この日の午前中に初めて観戦してきたという車いすバスケットボールを挙げました。
小須田 僕自身も障害を負ってすぐぐらいに、体験で車いすバスケの車いすに乗らせてもらったりしたんですけど、もうできないなと思いました。チェアワークって、車いすを動かすと言うんですけど、上半身で動かしていて、あと障害の度合いで点数が違うんですよね。
障害の重い方から軽い方まで、いろんな障害を持った方が出ていて、まさに心一つに、全員で戦わないと難しいのかなって。午前中見に行ったんです。試合観戦したのが初めてだったんです。選手が何回倒れたかなっていうぐらい、ものすごくコンタクトで、毎回毎回スタッフが起き上がらせて。女子の選手の試合でそのぐらいの激しさだったので、男子の選手の試合も見てみたいなっていうふうに思いました。

栗原さんのおすすめは、同じく午前中に見てきたというパラパワーリフティング。会場は吹上の名古屋市中小企業振興会館で、オアシス21から20分ほどです。
栗原 私も車いすバスケットはすごくおすすめではあるんですけれども、今日私、午前中にパラパワーリフティングを見て、びっくりして。その人たちが176キロをベンチプレスで、しかも上半身だけ、腕だけの力でやってるのにびっくりして。足はつけないんですよね。見た目によらずすごいパワーだなっていうので驚いて。会場はここから20分ぐらいで行けるところで、行きやすいと思うので、超人っていうところはすぐ分かるかなっていうところで、おすすめしたいなって今日思いました。
伊藤さんが挙げたのは、豊橋市総合体育館で行われているゴールボール。目の見えない選手が音を頼りにプレーする競技で、応援の仕方が独特です。
伊藤 目の見えない方が競技をするゴールボール、これに注目して、一回見に行ったんですけど、音を頼りに競技をするので、競技中は本当にシーンとした状態です。ゴールのパネル音と、あと鈴ですかね、中で音でどこに来るかっていうのを教え合って競技しているんですけど、ただそのボールがすごく重いんですよね。それを全身で受け止めるので、痛くないのかなっていつも思いながら見てるんですけど。
その迫力と、繊細な部分と両方楽しめます。静寂の中なんですが、合間に選手にエールを送りたいということで、独特の応援の仕方があるんですよね。それも一緒に応援参加してもらえたら。次のプレーに入るときは、もう静寂じゃないと、微妙な足音とか、振動と音で感じているので。
2つ目の質問は小須田さんへ。「夏と冬の競技をやっていて、お互いに活きたことは?」。答えは、陸上で毎週やっていたスタート練習でした。
小須田 スノーボードに対して陸上競技をやっていたことは、ものすごくメリットがあったなと思っています。陸上競技は毎週必ずスタートの練習を、スターティングブロックとピストルを使ってやるんですけど、スノーボードクロスという競技が、パラスノーボードの一つの種目なんですが、それはもう一緒で、用意ドンで4人一斉に出て着順を争う種目なんです。2018年からスノーボードに挑戦していたんですが、技術は全く及ばない選手に、その瞬間だけはその頃から前に出る。先に出るんで、ちょっと前にいるだけで選手はプレッシャーになります。
「お風呂に入れない子でした」競技を始めたきっかけ
最後の質問は「今の競技を始めたきっかけ」。宮下さんの答えに、会場は笑いに包まれました。
宮下 僕は水泳をやってたんですけど、お風呂に入れない子でして。水が顔にかかると泣く子で、うちの両親が手抜きだったので、シャンプーハットをつけてずっとお風呂に入れてたんです。そしたら幼稚園の水遊びが始まった時に、僕だけシャンプーハットして出るわけにいかなくなって(笑)
幼稚園の先生がわざわざうちの両親に電話をかけてくれて、これはスイミング行かないと、小学校に行ったら授業で大変ですよって言われて始めたんですけど。うちの両親がそこでスイッチが入っちゃって、シャンプーハットしてるのに(水泳に)週4で連れてくるんですよ。そうしたら5年後には全国大会で入賞するようになっていました。
オリンピックに出てメダルを取らせていただいて、うちの母が、頑張ったねとか言うかと思ったら、第一声が、あんたはお風呂に入れんかったんだよねって言ったぐらいです。子どもたちにも言うんですけど、苦手なことに自分を輝かせてくれるチャンスがあるかもしれないから、ぜひ苦手なこともどんどんチャレンジしていってほしいです。
栗原 私は姉が二人いるんですけど、私が一番下で、真ん中のお姉ちゃんがバスケをやってて、兄弟あるあるで、お姉ちゃんがやってることは私もやる、みたいな感じのところで始めたのがきっかけですね。小学校、中学校は本当に地元の教室や部活でやってたんですけど、ちょっと背が高かったこともあって、高校でちょっと強いところに呼ばれて、そこでレベルが全然違いました。頑張らないといけないっていう気持ちで入って、しっかり練習に打ち込むようになって、ここまで来れたっていう感じですね。
小須田さんは、同じ障害を持つパラ陸上のレジェンド、山本篤選手の存在を挙げました。前日は大阪で、義足の人を対象にしたランニング教室の講師を務めてきたそうです。
小須田 同じ障害を持つアスリートの姿を見て、最初にパラ陸上を始めました。その選手がスノーボードをしている姿を見てスノーボードを始めて、その選手にゴルフに誘われて、ゴルフをしています。山本篤っていうパラ陸上のレジェンド的な選手なんですけど、彼の存在がなかったら、間違いなく今ここに自分はいないんじゃないかなっていうぐらい、ものすごく大きな影響を受けています。
司会から「先天性ではなく、仕事中の事故」と紹介されると、小須田さんは21歳で脚を切断したあとの4年間と、そこから気づいたことを語りました。
小須田 今36なんですけど、21の時に足を切断して、本当にそこから4年間ぐらいは何もしなかったですね。事故した瞬間にも足が切断してしまって、その状態を見たんですけど、当時は引っ越し屋さんで働いていて、荷物を運んでる時だったので。会社になんて説明したらいいんだっていうことしか考えなかったですね(笑)
僕自身は、なんとなくいろんなことを器用にこなせてしまう人間だったので、何かにフォーカスして思いっきり本気で取り組むってことが、生涯今までなかったんですよね。障害を負ったことで、物理的にできなくなることがものすごく増えて。
自分の場合は逆に、できなくなったことが多くなったのが良かった。楽しいっていうのが何なのかってことに、ものすごく足を失って気づけたなっていうのがあって。できないことができることになるのが一番楽しい根底の部分なのかなっていうふうに思います。
伊藤さんは、ほぼ生まれつきの障害があり、子どものころはスポーツを避けていたといいます。きっかけは大学4年生のとき、名古屋で見たパラバドミントンの日本選手権でした。
伊藤 私はずっと、スポーツは好きだったんですけど、ほぼ生まれつきに障害になったので、スポーツをやりたいけど同じようにできないのがすごく嫌で、スポーツからあえて避けてたんですね。そしたら、あれよあれよという間にもう20代に入りまして、たまたま大学4年生の時に、大学の職員の方がパラバドミントンの審判をされていて、その方に誘われて、名古屋で日本選手権があったので、それを見に行ったら、皆さんがすごく輝いて見えたんですね。
私は障害者だけでスポーツをするってことにも少し抵抗があって、そういう大会もあまり見に行ってなかったんですけど、その時初めて目にして、障害者の方だけで競うってこともありなんだなと。私も同じようにやったらできるかもしれないと思って始めたのが初めてで。スポーツを始めても、今まであまり体を動かしてこなかったので、使い方もわからなくて。実は今50歳なんですけど、ようやくまともにトレーニングして体を使えるようになったのが40代半ばっていう(笑)
年齢関係なく、やりたいことがあればできるし、変われるんだっていうのを身をもって感じているので、チャレンジは早いに越したことはないんですけど、遅くても、やりたいことをやれば何とかなるし、日々少しですけど必ずできるようになっていくので、何事もチャレンジしていただけたら、自分の人生楽しくなるんじゃないかなと思います。
4人のサイン入り大会ウェアを、会場の4人にプレゼント
トークの終わりには、4人全員の直筆サインが入ったTeam Japanのオフィシャルスポーツウェア(アシックス製)が、会場の4人にプレゼントされました。選ぶのはゲスト自身。宮下さんは質問をした男性を、栗原さんは2列目の女の子を指名するなど、1人ずつ客席から選び、ステージ上でその場でサインを書き入れて手渡しました。

締めくくりは、小須田さんと伊藤さんからのメッセージ。アジアパラ競技大会の観戦を呼びかけました。
小須田 私はパラスポーツに出会って初めて今年で丸10年になりました。本当に何者でもなかった自分がここまで来れたのは、本当にスポーツの大きな力によってだと思います。自分自身はやる側の人間ですが、見る側の方も、支える立場の方も、本当にたくさんの力をスポーツからもらえるんじゃないかなというふうに思いますので、ぜひ現地で応援して、スポーツの熱気を感じていただけたらなと思います。
伊藤 なかなかこんな間近で国際大会を見る機会ってないので、ぜひ生で熱気と、選手の頑張りを見ていただきたいです。声援がやはり選手の一番の力になりますので、現地で、日本の選手ももちろんなんですけど、海外の選手も皆さん全力を尽くそうと思って頑張りますので、国とかも関係なく、素晴らしいプレーにはたくさんの拍手も送っていただきたいです。本当に皆さんの力で一緒に盛り上げていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


「できないことができるようになるのが一番楽しい」と語った小須田さん、「遅くても、やりたいことをやれば何とかなる」と語った伊藤さん。義足を付け替えて見せ、シャンプーハットの話で笑わせ、おすすめの競技を具体的に挙げた45分は、競技をあまり知らなくても、とても楽しい時間であっという間でした。ONE HEART WORLDのレジェンドアスリートトークショーは24日(土)まで毎日続きます。トークのあとに行った小須田さんと伊藤さんのインタビューは、別の記事にまとめています。
ONE HEART WORLDはどんなイベント?
ONE HEART WORLD(ワン ハート ワールド)は、第5回アジアパラ競技大会の大会公式セレブレーション・ファンゾーンです。10月18日(日)から24日(土)まで、オアシス21のアジアパラ競技大会ライブサイトの中で開かれ、入場は無料です。19日から24日は水谷隼さん、松田丈志さん、潮田玲子さんらが日替わりで登壇する「レジェンドアスリートトークショー」、20日から23日はメダリストや出場選手を迎える「アスリートセレブレーション」が予定されています。日別の登壇ゲストと時間割はONE HEART WORLDの記事、ライブサイトのステージや体験コーナーはライブサイトの記事にまとめています。
| 会場 | オアシス21(名古屋市東区東桜1)アジアパラ競技大会ライブサイト内のステージ |
| 期間 | 2026年10月18日(日)〜24日(土) |
| レジェンドアスリートトークショー | 10月19日(月)〜24日(土)、各日18時30分〜(最終日は時間が異なる)。登壇ゲストは日替わり |
| アスリートセレブレーション | 10月20日(火)〜23日(金)19時〜20時。登壇選手は当日発表 |
| 入場 | 無料・予約不要 |
| 公式サイト | ONE HEART WORLD公式サイト |
開幕日の10月18日に登壇したEXILEの松本利夫さんの話は松本利夫さんのインタビュー記事、SKE48の倉島杏実さんと松本慈子さんの話はSKE48の2人のインタビュー記事をどうぞ。4人が挙げた競技の日程や結果は大会公式のリザルトサイトで確認できます。
あわせて読みたい:小須田潤太さん・伊藤則子さんインタビュー|「できないことができるようになるのが楽しい」「障害あるなしの前に同じ人間」【アジアパラ2026・ONE HEART WORLD】
よくある質問(FAQ)
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10月19日のレジェンドアスリートトークショーには誰が登壇しましたか?
競泳元日本代表の宮下純一さん、女子バスケットボール元日本代表の栗原三佳さん、パラ陸上・パラスノーボードの小須田潤太さん、パラバドミントン元日本代表の伊藤則子さんの4人です。2026年10月19日(月)18時30分から、オアシス21のONE HEART WORLDステージで行われました。
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サイン入りの大会ウェアは誰がもらえましたか?
会場にいた4人です。4人のゲストが客席から1人ずつ選び、全員の直筆サインが入ったTeam Japanのオフィシャルスポーツウェアをその場で手渡しました。
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レジェンドアスリートトークショーは他の日もありますか?
あります。10月19日(月)から24日(土)まで毎日、オアシス21のONE HEART WORLDで日替わりのゲストが登壇します。入場は無料です。
※この記事は2026年10月19日のONE HEART WORLD「レジェンドアスリートトークショー」をもとにしています。発言は本人の言葉のままで、口ぐせのみ省いています。ONE HEART WORLDの日程・出演者は変更される場合があるので、最新の情報は公式サイトで確認してください。