アジアパラ競技大会5日目の2026年10月22日(木)、オアシス21(名古屋市東区)のONE HEART WORLD「アスリートセレブレーション」に、パラパワーリフティングの山本恵理選手が登壇しました。20日の女子50kg級で63kgを挙げて6位に入賞。パラ水泳から転向して競技10年目、初めての総合大会が、いま住んでいる名古屋での開催でした。ステージのあとのミックスゾーンで、競技を始めたきっかけ、パラパワーリフティングの見どころ、講演で伝えていることを聞きました。

| 名前 | 山本恵理(やまもと・えり)選手 |
| 競技 | パラパワーリフティング(下肢に障害のある選手が、ベンチプレスで挙げた重さを競う)。女子50kg級 |
| 今大会 | 10月20日の女子50kg級は63kgで6位(1位は中国の選手、124kg)。司会は「2回目の試技で自己ベストを更新する63キロ」と紹介 |
| 経歴 | 名古屋市在住。もともとパラ水泳の選手で、体験会でスカウトされてパラパワーリフティングへ。競技を始めて10年目で、総合大会は今回が初めて。2025年8月に東京から名古屋市に移った |

「名古屋在住の身としてはこれがずっと続くといいなって思いました」
――今日、メダリストセレブレーションに参加されてみていかがでしたか。
山本 すごい、やっぱりいつもオアシス21来るんですけど、「こんなに人いたっけ」みたいな。「名古屋の人こんなにたくさんいるんだ」っていう感じなのと、でもそれって実は自分の試合の時にも感じました。また今日一層熱気を感じさせていただいて、名古屋在住の身としてはこれがずっと続くといいなって思いました。
――ステージに立たれた時、「エリ」コールも起きていたと思うんですけども。
山本 ありがたいです。

「もっともっとアジアからのレガシーを残していくためにも、みんなと交流していきたい」
――今回、愛知・日本開催というところで、その日本開催の応援はいかがでしたか。
山本 もう何よりも、自分がいつも「パラパワーリフティングってこういう競技だよ」ということと、パラスポーツを通じた共生社会っていうのをお伝えさせていただいてるので、それがみんな競技を見ることで、しっくりくるとこうなるんだって、自然にスポーツとして応援するようになって、「感動したよ」とか「あの時の私の上げ方に涙した」っていう方が来ていただきました。
スポーツとして純粋に見えるということは、みんなからみんなが混ざって、パラアスリートともすぐに気軽に話せて、いろんな交流ができるからこそ、ここにたどり着くんだなってなんとなく思えました。もっともっとアジアからのレガシーを残していくためにも、みんなと交流していきたいなって思いました。

「10年かけてパラパワーリフターの山本恵理を育てていただいたなと思います」
――仕事でパラスポーツに関わる中で、自分も選手になろうというふうに思ったきっかけは何ですか。
山本 まさしくスカウトを受けたことなんですよね。もともとはパラ水泳をやってて、ずっとパラリンピックに行きたいと思ってたんですけど、怪我で諦めてしまって。そこからは他の競技もやってみたりしたんですけど、本格的に、たまたまの体験会で40キロ上げて、「女子はそんなに上がらないよ」ってスカウトを受けたところからだったんですけど(笑)

10年かけてこの競技を本当に好きにならせていただける選手に、他の選手にたくさん出会わせていただきました。コミュニティにも入れていただいて、今の私があるなというふうに思うので、10年かけてパラパワーリフターの山本恵理を育てていただいたなと思います。
「重いものを美しく上げるといったところに注目していただいて」
――パラパワーリフティングを初めて見る人に、「ここ見て」とか「ここがポイントだよ」っていうところはありますか。
山本 まだまだ逆に、日本の女性はメダルを取れるまでは、なかなかもうちょっと時間がかかるかなと思います。だからこそ、他の超人たちの重さを上げるところも見てほしいんですけれども、何よりも精度がとても大切になります。だからこそ、重いものを美しく上げるといったところに注目していただいて、「この人、綺麗だったな」と思っていただけたらなと。
――その美しさもポイントなんですね!講演もされていると思うんですけども、そういう時に一番伝えるポイントっていうのは何ですか。
山本 説得しようとしないということと、みんな自分の体の良さがあるので、自分自身がやりたいなと思うことを、これからどうやったらできるのかなとか、自分自身が自分らしく生きるためにどうやったらいいのかなっていうヒントを一つだけでも見つけて帰ってほしいなっていうふうに思います。
そういった自分自身が今まで勝ち上がってきた話よりも、自分自身が失敗した話も交えながら、共感を生むというところが私の講演の一番のポイントなんじゃないかな。

「また強く、一層強くパラリンピックへ出たいという思いが強まった」
――それでは最後に、恵理さんのファンの皆様に一言お願いいたします。
山本 本当に10年の、誰よりも長い日をかけてこのアジアパラまでやってきた気がします。だからこそ、パラアスリートの山本恵理をたくさん見ていただいて、仲間もたくさんできてきたんじゃないかなと思います。今回、このアジアパラを見て、また強く、一層強くパラリンピックへ出たいという思いが強まりました。今見たことない方も、これから会う方も、ぜひパラパワーリフティングを見ていただいて、また山本選手を応援していただけたらなと思います。
――山本さん、ありがとうございました。

ステージでは「名古屋の人って一旦迎え入れると、むちゃくちゃ温かいです」
ステージでは、司会から初の国際総合大会での6位入賞を祝われて、こう話しました。
山本 私、名古屋市在住でございます。本当にこんな素敵なことはないと思ってまして、この競技(を)始めて10年目になるんですが、初の総合大会に出させていただきました。世界選手権とかね、このパラパワーリフティングではあるんですけれども、この総合大会で、東京のパラリンピックを目指して始めて、やっと出られたのが、この私が今住んでいる名古屋ということで、本当感無量でございます。地元の皆さんに、本当に皆さんに応援していただいて、競技できたことが何よりも一番印象に残ったかなと思っています。

名古屋の応援をどう感じたかを聞かれて。
山本 私、もともとパラ水泳から始まってるので、水泳の話を聞かれるのかと思っちゃって。私は、実は昨年の8月に名古屋市に移ってきたんですよ。東京に住んでたところから。それで、名古屋の方々に迎え入れていただいて、すごいところだなと思ったのが、名古屋の人って一旦迎え入れると、むちゃくちゃ温かいです。一旦入ってきて私のことを知っていただくと、みんなが「あの人パラパワーリフターだ」って言ってくれて、本当に今回初めて実は会った人も、自治会の人まで応援に来てくれて、本当に名古屋って温かいなって思ったんですよね。
なので、1年ここに住まわせていただいて、練習して、先ほど日野選手もおっしゃってましたが、皆さんパラパワーリフティングってどんな競技かわかんないですよね。重たいもの持ち上げる競技。女子で、私50kg級なんですけど、自分の体重よりも重たいものを持ち上げております。重たいものを持ち上げるだけではなくて、重たいものを美しく持ち上げる、そんな競技です。ぜひ今回をきっかけに皆さんに見ていただけたらなと思いますので、まだまだこの名古屋でファンと仲間を増やしていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。

山本恵理選手のプロフィール
パラパワーリフティング女子50kg級の選手で、名古屋市在住。もともとはパラ水泳の選手でパラリンピックを目指していましたが、けがで断念。体験会で40kgを挙げてスカウトされ、パラパワーリフティングを始めて10年目です。2025年8月に東京から名古屋市に移りました。初めての総合大会となった愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会では、10月20日の女子50kg級で63kgを挙げ、6位に入りました。

「10年かけてパラパワーリフターの山本恵理を育てていただいた」。スカウトから10年、仲間とコミュニティに支えられてたどり着いた初めての総合大会は、いま住む名古屋でした。「重いものを美しく上げる」。その姿を見てもらうために、山本選手は「一層強くパラリンピックへ出たい」と話してくれました。
ONE HEART WORLDはどんなイベント?
ONE HEART WORLD(ワン ハート ワールド)は、第5回アジアパラ競技大会の大会公式セレブレーション・ファンゾーンです。10月18日(日)から24日(土)まで、オアシス21のアジアパラ競技大会ライブサイトの中で開かれ、入場は無料です。19日から24日はオリンピアン・パラリンピアンが日替わりで登壇する「レジェンドアスリートトークショー」、20日から23日はメダリストや出場選手を迎える「アスリートセレブレーション」があります。日別の登壇ゲストと時間割はONE HEART WORLDの記事、ライブサイトのステージや体験コーナーはライブサイトの記事にまとめています。
| 名称 | ONE HEART WORLD(ワン ハート ワールド) |
| 期間 | 2026年10月18日(日)〜24日(土) |
| 時間 | 19〜23日 18:00〜20:00/24日 17:00〜20:00(公式サイトのスケジュール。変更の場合あり) |
| 会場 | オアシス21(名古屋市東区東桜1-11-1)アジアパラ競技大会ライブサイト内 |
| 入場料 | 無料 |
| 公式サイト | oneheartworld-aichi-nagoya2026.org |
同じ日のミックスゾーンで聞いた選手の言葉は、西田杏選手、髙桑早生選手、大島健吾選手、中川もえ選手のインタビュー記事にまとめています。この日のトークショーとアスリートセレブレーションの流れはイベントのレポ記事をどうぞ。前日21日のONE HEART WORLDは21日のレポ、20日のアスリートセレブレーション初日は20日のレポ、19日のトークショーは19日のレポにあります。
よくある質問(FAQ)
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山本恵理選手の今大会の結果は?
2026年10月20日のパラパワーリフティング女子50kg級で63kgを挙げ、6位に入りました。
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山本選手がパラパワーリフティングを始めたきっかけは?
もともとパラ水泳の選手で、けがでパラリンピックをあきらめたあと、体験会で40kgを挙げてスカウトされたのがきっかけと話しています。
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パラパワーリフティングの見どころは?
山本選手は「何よりも精度がとても大切」「重いものを美しく上げるといったところに注目していただいて」と話しています。
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山本選手はONE HEART WORLDのいつ登壇しましたか?
2026年10月22日(木)19時からのアスリートセレブレーション1組目に、日野雄貴選手・水上真衣選手・西田杏選手と一緒に登壇しました。
※この記事は2026年10月22日にオアシス21のONE HEART WORLDで行ったミックスゾーンの囲み取材と、ステージでの発言をもとにしています。発言は本人の言葉のままで、口ぐせのみ省いています。ONE HEART WORLDの日程・出演者は変更される場合があるので、最新の情報は公式サイトで確認してください。