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大島健吾選手インタビュー|「地元の愛知で2冠ができたというのは、すごく嬉しいなと思います」瀬戸市出身、パラ陸上 男子100m・200m T64で2つの金メダル【アジアパラ2026・ONE HEART WORLD】

アジアパラ競技大会5日目の2026年10月22日(木)、オアシス21(名古屋市東区)のONE HEART WORLD「アスリートセレブレーション」に、パラ陸上の大島健吾選手が登壇しました。19日の男子200m T64、21日の男子100m T64をどちらも大会新記録で制し、2冠。瀬戸市出身で、名古屋学院大学ACに所属する地元愛知の選手です。ステージで「地元の愛知で2冠ができたというのは、すごく嬉しいなと思います」と話した大島選手に、ミックスゾーンで、ファンへの思い、東京パラのあとのけが、障害への向き合い方を聞きました。

ミックスゾーンで2つの金メダルを掛け、花束とウズミンのぬいぐるみを手にするパラ陸上の大島健吾選手
名前大島健吾(おおしま・けんご)選手
競技パラ陸上 T64(片脚の膝から下に障害があり、義足で走るクラス)。100m・200m
今大会10月19日の男子200m T64決勝は23秒24の大会新記録で1位(2位は井谷俊介選手、3位は田巻佑真選手で、日本勢が表彰台を独占)。21日の男子100m T64決勝は11秒39の大会新記録で1位(2位はタイの選手、11秒78)。金メダル2つ
経歴愛知県瀬戸市出身、26歳。名古屋学院大学AC所属。東京2020パラリンピックの混合4×100mユニバーサルリレーで銅メダル。杭州2022アジアパラ競技大会の100mで金メダル。2026年5月のジャパンパラ陸上競技大会で100m 11秒11、200m 22秒76のアジア新記録
2つの金メダルを掛けて花束とウズミンのぬいぐるみを手にする大島健吾選手
男子100m・200m T64の2つの金メダル

「本当に今回は地元の人たちの応援がすごく力になった」

――今回、こういった舞台に出てみていかがですか。

大島 本当に今回は地元の人たちの応援がすごく力になったので、その場で近いところで応援が、こう感じできるっていうのは嬉しいなと思います。

――来場者数がどんどん増えてきているんですけど、こういった状況についていかがですか。

大島 やっぱり注目っていうのが、皆様の目に触れるってことはなかなかないので、こういった形で見てもらって、知ってもらえるっていうのはすごく嬉しいことだと思います。

「僕がただ書くだけで笑顔になってくれるっていうんだったら、どんだけ時間かかってもやりたい」

――イベント終了後に、希望する人に最後までサインだったり、写真に応じています。これはどういった思いですか。

大島 僕自身、陸上をやっていることを知ってもらうっていうのもすごく大事ですし、僕のために来てもらったりとか、サイン、写真を求めて来てもらっているものに、「もう無理だよ」って断ることは、まだしなくてもいいぐらいな知名度なので(笑)

――そういったサービス精神はどこから。

大島 後援会の子たちが、やっぱり笑顔だなっていうのが僕はすごく嬉しいなって、励みになったりするので、僕がただサインを書くだけで笑顔になってくれるっていうんだったら、どんだけ時間かかってもやりたいなと思ってます。

ライブサイトでファンのサインに応じる大島健吾選手
ライブサイトでファンのサインに応じる大島選手

「陸上に専念できる環境をいただいているっていうのが、まずとんでもないことなので」

――こういったイベントがあることについては、競技場とは違った良さがありますか。

大島 やっぱりこういうふうに近いところでイベントがあるっていうのはすごく嬉しいですし、こんなに集まってくれるんだっていうのはすごく感謝しています。本当に自分自身が陸上に専念できる環境をいただいているっていうのが、まずとんでもないことなので、それに対してできるだけ感謝したいなと。あと、皆様が見てもらえるからこそ僕が伸び伸びとできていて、それを少しでも恩返ししていきたいなと。

地元で大きな大会が開かれることについて。

大島 自分が陸上を始めて、パラ競技を始めて、こんな地元で大会があるっていうのは、東京の時もすごいなと、恵まれてるなと思いますし、すごく嬉しいな、頑張らなきゃなっていう気持ちがすごくもらえるので、ありがたいです。

東京パラリンピックから、次の目標へ。

大島 そうですね。すごく嬉しいなと思いますが、ロスに向けてまだまだ記録を上げていかなきゃいけないので、これからしっかり練習を継続して、いろんな人と関わって、どんどんアップデートしていきたいなと思っているので、引き続き応援もお願いします。

金メダルを掛けて笑顔を見せる大島健吾選手

「まずはもう義足っていうものが何かっていうのを知ってもらったり」

――パラの陸上競技をここで初めて見る人に、ここを見てほしいというポイントはありますか。

大島 そうですね。まずはもう義足っていうものが何かっていうのを知ってもらったりとか、その競技性っていう、触れたりとか、触ってみたりとかっていうところで知ってほしいなと思っています。

「怪我をしてうまく走れないことに、何か意味があるって常に思っている」

――東京パラのあと、アキレス腱の怪我で苦しまれたとお聞きしました。それをどう乗り越えましたか。

大島 やっぱり自分自身が怪我をしてうまく走れないことに、何か意味があるって常に思っているので、だからこの怪我っていうのを見つめ直して、自分の走りにつなげて、乗り越えていきました。

――嫌じゃないですか。怪我したりとか、うまくいかなかったりっていう時に。

大島 自分自身、「なんで僕はその目に遭わなきゃいけないんだ」って思うんですよね。そこに対しては必ず意味があって、何か乗り越えなきゃいけないことがあるからって常に思っています。僕はすごく運がいいので、「なんでこんなよくわからんことになってんだ」って思った時に、何か意味がないと、つじつまが合わないなって(笑)

――自分が運がいいっていうのは、どういうところから。

大島 その東京パラもそうですし、ここで頑張るっていう時にうまくいくので、コーチだったりいろんな人に恵まれてます。

ミックスゾーンで質問に答える大島健吾選手
ミックスゾーンで質問に答える大島選手

「足がなかったことに対して、『なんでなんだ』と思ったことは一切なかった」

ほかの記者から、パラアスリートは「なんで自分が」と思うことがあるのかと聞かれて。

大島 まあ僕自身は、足がなかったことに対して、「なんでなんだ」と思ったことは一切なかったので、正直僕が思うのは、障害者っていう言葉にくくりつけちゃって、なんか変に重く捉えてるんじゃないかなとか。「なんで自分なんだ」と思う人もいると思います。

けれど、いろんな人がいるんだよっていうのは、僕は常に思ってて、障害者イコール不便とか可哀想だっていうものじゃなくて、障害を持つ中でもいろんなできることがあるし、できないことがあるしっていうものを伝えていけたらなと思ってます。

まだまだ僕の記録では伝わらないので、これから頑張っていきたいと思います。

「うまくいかないっていうことも楽しんで成長して、強くなってくれれば嬉しい」

――名古屋でスポーツに取り組んでいる子たちですとか、名古屋の市民の皆さんにメッセージをいただいてよろしいですか。

大島 やっぱり、のびのびと楽しんでやるっていうことが、スポーツの一番いいところかなと思うので、うまくいかないっていうことも楽しんで成長して、強くなってくれれば嬉しいなと思います。

最後に、大会を支えた人たちへ。

大島 本当にボランティアから、応援から、何から何までありがとうございました。またロスに向けて頑張っていきたいと思います。

――ありがとうございました。

花束を手に笑う大島健吾選手

大島健吾選手のプロフィール

愛知県瀬戸市出身、2000年1月1日生まれの26歳。生まれつき左足の足首から先がなく、義足で走るパラ陸上T64の選手です。名古屋学院大学AC所属。東京2020パラリンピックでは混合4×100mユニバーサルリレーで銅メダル、パリ2024パラリンピックにも出場しました。杭州2022アジアパラ競技大会の100mで金メダル。2026年5月のジャパンパラ陸上競技大会(パロマ瑞穂スタジアム)では100m 11秒11、200m 22秒76のアジア新記録を出しています。東京2020のあとは右アキレス腱のけがに苦しみました。愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会では、10月19日の200m T64(23秒24)、21日の100m T64(11秒39)をどちらも大会新記録で制し、2冠を達成しました。


「足がなかったことに対して、『なんでなんだ』と思ったことは一切なかった」。障害者という言葉でひとくくりにせず、「いろんな人がいるんだよ」と伝えたい。そう話す大島選手は、生まれ育った愛知で2つの金メダルを取りました。次の目標は、2028年のロサンゼルスです。

ONE HEART WORLDはどんなイベント?

ONE HEART WORLD(ワン ハート ワールド)は、第5回アジアパラ競技大会の大会公式セレブレーション・ファンゾーンです。10月18日(日)から24日(土)まで、オアシス21のアジアパラ競技大会ライブサイトの中で開かれ、入場は無料です。19日から24日はオリンピアン・パラリンピアンが日替わりで登壇する「レジェンドアスリートトークショー」、20日から23日はメダリストや出場選手を迎える「アスリートセレブレーション」があります。日別の登壇ゲストと時間割はONE HEART WORLDの記事、ライブサイトのステージや体験コーナーはライブサイトの記事にまとめています。

名称ONE HEART WORLD(ワン ハート ワールド)
期間2026年10月18日(日)〜24日(土)
時間19〜23日 18:00〜20:00/24日 17:00〜20:00(公式サイトのスケジュール。変更の場合あり)
会場オアシス21(名古屋市東区東桜1-11-1)アジアパラ競技大会ライブサイト内
入場料無料
公式サイトoneheartworld-aichi-nagoya2026.org

同じ日のミックスゾーンで聞いた選手の言葉は、西田杏選手、山本恵理選手、髙桑早生選手、中川もえ選手のインタビュー記事にまとめています。この日のトークショーとアスリートセレブレーションの流れはイベントのレポ記事をどうぞ。前日21日のONE HEART WORLDは21日のレポ、20日のアスリートセレブレーション初日は20日のレポ、19日のトークショーは19日のレポにあります。

よくある質問(FAQ)

  • 大島健吾選手の今大会の結果は?

    2026年10月19日の男子200m T64決勝を23秒24、21日の男子100m T64決勝を11秒39で制し、どちらも大会新記録の金メダルで2冠でした。

  • 大島選手はどこの出身ですか?

    愛知県瀬戸市出身で、名古屋学院大学ACに所属しています。ステージでは「地元の愛知で2冠ができたというのは、すごく嬉しいなと思います」と話しました。

  • 大島選手がパラ陸上で見てほしいところは?

    「まずはもう義足っていうものが何かっていうのを知ってもらったり」と話し、競技に触れて知ってほしいと答えました。

  • 大島選手はONE HEART WORLDのいつ登壇しましたか?

    2026年10月22日(木)19時25分ごろからのアスリートセレブレーション2組目に、工藤俊介選手・中川もえ選手・近藤元選手・髙桑早生選手と一緒に登壇しました。

※この記事は2026年10月22日にオアシス21のONE HEART WORLDで行ったミックスゾーンの囲み取材と、ステージでの発言をもとにしています。発言は本人の言葉のままで、口ぐせのみ省いています。ONE HEART WORLDの日程・出演者は変更される場合があるので、最新の情報は公式サイトで確認してください。

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