アジアパラ競技大会4日目の2026年10月21日(水)、オアシス21(名古屋市東区)のONE HEART WORLD「アスリートセレブレーション」に、パラ射撃の辻尾玲奈選手が登壇しました。6年前に交通事故で車いすを使うようになり、アーチェリーを経てパラ射撃へ。45歳で臨んだ今大会は、20日の混合10mエアライフル伏射SH1で決勝に進み、8位に入りました。ステージのあとのミックスゾーンで、競技を始めたきっかけ、「最初はつまらない」と思った練習をどう続けたか、次の目標を聞きました。

| 名前 | 辻尾玲奈(つじお・れいな)選手 |
| 競技 | パラ射撃 SH1(銃を自分で支えられるクラス)。10mエアライフル |
| 今大会 | 10月19日の女子10mエアライフル立射SH1(R2)は本選9位。20日の混合10mエアライフル伏射SH1(R3)は本選5位で決勝に進み8位。会場は愛知県総合射撃場(豊田市) |
| 経歴 | 大阪府吹田市出身、45歳。2020年に交通事故で車いすを使うようになり、アーチェリーを経て、J-STARプロジェクトのオーディションをきっかけにパラ射撃を始めた。ナレーターとしても活動 |
「自国開催ということで、日本の皆さんにこれだけ応援されてきたんだなということを、ひしひしと感じて」
ステージでは、司会から「このようなステージに立ってみて、今のお気持ちを」と聞かれて、こう答えました。
辻尾 とっても楽しいです。そしてやはり自国開催ということで、日本の皆さんにこれだけ応援されてきたんだなということを、ひしひしと感じて、とっても幸せです。ありがとうございます。
ミックスゾーンでは、競技を始めたきっかけから聞きました。
――どうしてこの競技を始められたんですか。
辻尾 私は、6年前に交通事故で車いす生活になりました。その後1年半くらいは、失意の、絶望のどん底にいたんですが、やはり何かやりたいというきっかけで、まず始めたのがアーチェリーだったんです。
アーチェリーを始めた後に、アーチェリーの練習を行っているところで、J-STARプロジェクトというものを知りました。そこのオーディションに参加して声をかけられたのがパラ射撃だったんですね。そこから始めました。
「きっとこの先には輝かしい未来が待っているというのをずっと言い聞かせて」
――パラ射撃を始めてみて、どうでしたか。
辻尾 最初はつまらない(笑)
やはり動きのない競技ですから、静止の競技ですね、静かとかの静の方ですけども、この止まっているだけというのをいかに止めていられるか、それがずっと、銃を抱えて、この姿勢を作る練習だけを2か月、3か月ずっとやってたんですね、最初。
それがすごくつまらなくて、何回もやめようかと思いましたが、きっとこの先には輝かしい未来が待っているというのをずっと言い聞かせて、毎日毎日練習を休まず続けてきました。

――そういうつらかった時期や、新しい競技で大変なことも多かったと思います。どうして乗り越えられましたか。
辻尾 どうして乗り越えられたかというと、やはり原動力は、支えてくれる家族と、あとは素晴らしいコーチに出会ったことです。
私の性格をよく理解してくれて、本当に頑張りすぎる性格なので、いい時はちゃんとしっかりやらせてくれて、そして止める時はしっかり止めてくれます。そして、家族が一丸となって、そんなに私が夢中になれるものなんだったら、全力でサポートしようという、そんな環境を用意してくれたことです。
それと、やはり私はやってみようって思ったら、最後まで何か結果が出るまで、その何かを見るまでやめたくないというこの気持ちを持ってたことが今につながっているんだと思います。
今回は入賞ということでメダルが取れなくて悔しい思いもしましたけれども、次につながる、皆さん金メダルですとか銀メダルを取っているアスリートの皆さんの姿を見て刺激を受けて、次は私がこの場に立つんだという気持ちになることができましたので、頑張っていきたいなと思っています。
「どうか今後とも関心をお寄せいただきまして」
――ズバリ次の目標は何ですか。
辻尾 次の目標は、次はワールドカップが来年の5月に控えていますので、まずはパラリンピックの代表クォータ、出場枠を獲得することです。
――最後に、ファンの皆様に一言お願いできますか。
辻尾 パラ射撃、障害者の射撃でない方はライフル射撃というものであります。こちらは日本では銃刀法という厳しい法律がある中で、選手すべてこの厳しい法律を守りながら日々練習に励んでいます。そして大変金銭的にも厳しく、練習環境もなかなか厳しい環境にありますが、毎日選手は本当に頑張っています。
どうか皆さん、マイナー競技で本当にどこで競技をやっているのか、試合をやっているのか知らない部分も多いかと思いますが、どうか今後とも関心をお寄せいただきまして、応援をしていただけましたら幸いです。よろしくお願いします。
――ありがとうございました。

辻尾玲奈選手のプロフィール
大阪府吹田市出身、45歳。2020年に交通事故で車いすを使うようになり、1年半ほどのちにパラアーチェリーを始めました。その練習場で知った、日本スポーツ振興センターの次世代パラアスリート発掘事業「J-STARプロジェクト」のオーディションをきっかけにパラ射撃へ。ナレーターとしても活動しています。愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会は、10月19日の女子10mエアライフル立射SH1で本選9位、20日の混合10mエアライフル伏射SH1で本選5位から決勝に進み、8位に入りました。

「きっとこの先には輝かしい未来が待っているというのをずっと言い聞かせて、毎日毎日練習を休まず続けてきました」。つまらないと思った姿勢づくりの練習を、辻尾選手はそう言い聞かせて続けてきました。「次は私がこの場に立つんだ」。来年5月のワールドカップで狙うのは、パラリンピックの出場枠です。
ONE HEART WORLDはどんなイベント?
ONE HEART WORLD(ワン ハート ワールド)は、第5回アジアパラ競技大会の大会公式セレブレーション・ファンゾーンです。10月18日(日)から24日(土)まで、オアシス21のアジアパラ競技大会ライブサイトの中で開かれ、入場は無料です。19日から24日は水谷隼さん、松田丈志さん、潮田玲子さんらが日替わりで登壇する「レジェンドアスリートトークショー」、20日から23日はメダリストや出場選手を迎える「アスリートセレブレーション」があります。日別の登壇ゲストと時間割はONE HEART WORLDの記事、ライブサイトのステージや体験コーナーはライブサイトの記事にまとめています。
| 名称 | ONE HEART WORLD(ワン ハート ワールド) |
| 期間 | 2026年10月18日(日)〜24日(土) |
| 時間 | 19〜23日 18:00〜20:00/24日 17:00〜20:00(公式サイトのスケジュール。変更の場合あり) |
| 会場 | オアシス21(名古屋市東区東桜1-11-1)アジアパラ競技大会ライブサイト内 |
| 入場料 | 無料 |
| 公式サイト | oneheartworld-aichi-nagoya2026.org |
同じ日のミックスゾーンで聞いた選手の言葉は、福永凌太選手・加藤茜選手、舟山真弘選手・山口美也選手、八木克勝選手のインタビュー記事にまとめています。この日のトークショーとアスリートセレブレーションの流れはイベントのレポ記事をどうぞ。前日20日のアスリートセレブレーション初日は20日のレポ、19日のトークショーは19日のレポ、小須田潤太さんと伊藤則子さんの話はインタビュー記事にあります。
よくある質問(FAQ)
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辻尾玲奈選手の今大会の結果は?
2026年10月19日の女子10mエアライフル立射SH1(R2)は本選9位、20日の混合10mエアライフル伏射SH1(R3)は本選5位で決勝に進み、8位でした。会場は豊田市の愛知県総合射撃場です。
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辻尾選手はどんな選手ですか?
大阪府吹田市出身、45歳のパラ射撃SH1の選手です。2020年に交通事故で車いすを使うようになり、パラアーチェリーを経て、J-STARプロジェクトのオーディションをきっかけにパラ射撃を始めました。ナレーターとしても活動しています。
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辻尾選手の次の目標は?
来年5月のワールドカップで、パラリンピックの出場枠を獲得することだと話しています。
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辻尾選手はONE HEART WORLDのいつ登壇しましたか?
2026年10月21日(水)19時からのアスリートセレブレーション1組目に、加藤茜選手・福永凌太選手と一緒に登壇しました。
※この記事は2026年10月21日にオアシス21のONE HEART WORLDで行ったミックスゾーンの囲み取材をもとにしています。発言は本人の言葉のままで、口ぐせのみ省いています。ONE HEART WORLDの日程・出演者は変更される場合があるので、最新の情報は公式サイトで確認してください。